ラジカセをヤフオクでゲットした。
これである。
しかも、30年以上昔の全く動作しないジャンク品である。
もちろん、オークションでは競う人もおらず1000円で落札した。
なんで、こんなガラクタを購入したのかっていうと
実はこの機種は私が小学生から中学生にかけて
ほぼ私と毎日青春時代をともにしたのと同じ型のラジカセだからである。
高校生になってソニーのウォークマン一号機が発売されたコロに
このラジカセは動かなくなり、確か興味本位でバラバラに分解して
ゴミ箱いきになったって記憶がある。
青春時代をともにしたっていうのは・・・・
私が心の師と仰ぐ井上陽水の歌に出会ったのも
このラジカセでラジオを聞いていたときであったし、
勉強するときは、常にテープかFMが流れていた。
小6の時にギターを初めてから、自分の下手な演奏と歌を録音したり
録音した歌を流しながらハモってみたり・・・・
ま、大げさかもしれないけど、兄弟のようなつきあいであった。
この当時は音楽のダウンロードなんてもちろんなかったから
歌番組なんかで、ドーシテも取っておきたい曲があったら
事前にその番組の放送時間を調べておいて・・・・
テレビのスピーカーの前にこのラジカセをおいて・・・・
家族全員に音を出さないように厳重に注意をして・・・・
ズーッとテレビの前で待機しておいて・・・・
曲が始まる直前に厳かに録音のスイッチを押したものであった。
(トーゼン、この時代は、どの家も居間に1台しかテレビがなかった。)
もちろん当時だって、曲が欲しけりゃ、
町のレコードやさんに行けば買えるのだが
子供にとっては、レコードなんて毎月のお小遣いをコツコツとためて
4,5ヶ月に一度買えるか買えないかって超高級品だったのである。
だから、やっとゲットしたレコードは、それこそ歌詞の一言一句
漏らさず丸暗記するまで聴いたものであるし、その当時の曲は
今でも終わりまで完璧に歌うことが出来るのである。
考えてみたら、この不便さが、逆にいろんなことを育ててくれた。
自分がやりたいことを達成するために、工夫したり、我慢したり・・・・
もちろん学校で学ぶ勉強だって、いろんなことを身につけてくれたけど
それ以外の、不便で不自由な日常生活の中から学んだことの方が
はるかに役に立つことが多かったって思うのである。
今の子たちっていうのは、気になる曲があったら
さっさとダウンロードしてその場で聞くことが出来る。
歌詞なんかもネットで簡単に検索できるし、歌いたかったら
カラオケですら、いくらでもダウンロードできるのである。
たしかに便利でスバラシイ時代にはなったと思うけど
今にして思えば、あの不便で不自由な時代が
懐かしくもあり、誇らしくもあるのである。
と、まあ、年寄りクサイグチをダラダラと書いてみたけど・・・
ま、結局は、この懐かしいラジカセに再会できたのも
ネットのおかげだもんなぁ・・・・・
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