みなさんはALTって存在をご存じだろうか?


簡単にいうと、英語の授業中に一緒に教室に入って

授業の手助けをする外国人の先生のコトである。


私が現役の教員の頃に、もうすでにALTは学校にいたから

このシステムが導入されてから、

もう20年くらいは経っているのではなかろうか?


ただ・・・当時はてっきりALTの先生っていうのは

我々教員と同じように市や県に採用されて、その管理下の元

各学校に派遣されてるものと思っていたんだけど・・・・


実は、間に民間の派遣業者が入ってたって知ったのは

つい最近のことだったのである。



 千葉県柏市の市立小中学校全61校で3月末まで英語を教えていた

外国人の指導助手(ALT)23人について、厚生労働省千葉労働局が、

業務請負契約なのに学校の指揮下で働いていたとして13日付で

違法な「偽装請負」と認定した。是正指導を受けた市教委が16日発表した。

これにより、学校はALTの授業が新年度始められない事態に直面。

同様の実態は全国的に多数あるとみられ、影響が広がる可能性がある。

 柏市教委によると、同市のALT民間委託は00年に始まり、

07~09年度の3年間は東京都内の業者に委託。同期間のALT23人が

3月末に契約期限切れを迎えた。これに対し、ALTを支援する労働組合

「千葉労連東葛ユニオン」が市教委に雇用継続を求める一方、

千葉労働局に「偽装請負だ」と申し立て、労働局が調査していた。

 市教委は新年度から、業務請負を労働者派遣契約に切り替え、新たに

別のALTを受け入れる予定だった。ところが、過去3年間のALTが実質は

派遣労働の「偽装請負」と認定され、派遣期間が3年を超えると直接雇用

申し入れの義務が生じるとする労働者派遣法の規定や、新たに派遣契約を

結ぶには3カ月間以上空けるとする厚労省の指針により、新年度からの

ALT受け入れができなくなった。

市教委は「労働局の指導を受け入れる」として、3カ月後の7月以降、

ALTの授業を再開する方針だ。

 文部科学省国際教育課は昨年8月、ALTの業務委託契約について

直接雇用や派遣に切り替えるよう全国の自治体教委に通知。

その直後の調査で、全国670教委が業務委託契約を締結しており、

うち439教委は「見直しの予定はない」と回答した。


同課は「各教委は労働局に相談して適切な対応を取ってほしい」としている。


って記事だけど・・・・


そもそも、指導助手とはいえ公立の学校に入る正式な教師の採用が

民間の派遣業者に委託されてるっていうのがオカシイでしょ?


冒頭にも書いたけど、私自身この事実を知ったのは

最近知り合ったアメリカ人のALTが、先月のはじめに雑談の中でボソッと

「私の所属している派遣会社が、市の契約から外されちゃって

来年の仕事が、まだ決まらないんだよね・・・・」

って言ったことからなのである。


私が現役の教師の時に

「ろくに日本語もしゃべれないくせに、先生として教壇に上がって

税金で高い給料もらいやがって・・・・」

と、自分のことは完全に棚に上げて、陰口をたたく教師もいたが・・・


実はそのALTたちのお給料さえ、派遣業者がガッポリと搾取して

ALT本人たちには、たいした報酬は回っていなかったっていう事実も

その知り合いのALTから聞いて、初めて知ったことなのである。


だから、このヘンなシステムを改善すべく


文部科学省国際教育課は昨年8月、ALTの業務委託契約について

直接雇用や派遣に切り替えるよう全国の自治体教委に通知。


したらいんだけど・・・・


うち439教委は「見直しの予定はない」と回答した。


「見直さない!」って断言するのっておかしくない?


ってことは・・・・派遣業者を絡めないと、なにか不都合・・・・

つまり自分たちにとって、お得なことがなくなるって

コトなんじゃないのかなぁ・・・・


う~ん・・・ここにも教育に関わる欲の亡者ども

利権の臭いがプンプンするんだけどなぁ・・・・。

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