教育システムの崩壊により学校をはじめ親までもが
「子供の教育」から手を抜きはじめた昨今
塾の夏期講習に申し込んでおきながら、親子で結託して
「サボろう!」と奮闘するダメ親子の話を前回したのだが・・・・
世の中の教育システムがこうもおかしくなってくると
ついには、最もしっかりしてくれなくては困る教師までもが
子供たちのお勉強の足を引っ張るようになってくるから
困ったものなのである。
で、その代表的なお困り教師が、このブログでもたびたび登場する
異常熱血部活動顧問教師なのである。
私がこう書くと、読まれている方の中には
「サラリーマン先生が増える中、熱血教師は良いことではないか!」
とか「部活動は勉強以上に大切なすばらしいものだ!」って
反発される方もおられるかもしれない。
でも、このブログでももう何度も書いてきたけれど
私だって、中、高、大学となにがしかの部活動には関わっていたし
教師になってからもテニス部の顧問として、どちらかというと熱血な
指導をずーっと行ってきたのである。
ただ、今の熱血教師はちょっとそのレベルがちがう。
これまた以前のブログでも書いたのだけど、近所の中学に
顧問教師が大型免許を所得し、さらにマイクロバスまで購入して
毎週土日は宿泊で遠征に出かけるサッカー部顧問がいた。
もちろん平日も早朝から朝練を行い放課後は日が落ちても
夜遅くまで練習を続ける。盆も正月もない。
かつては、このサッカー部から私の塾に通ってきている子もいたが
もちろん塾ごときで神聖な部活は早退できないから
当然授業は毎回大遅刻・・・・もちろん成績はどん底である。
それでも、部活自体の成績が優秀であればまだガマンできるし
学力は皆無であっても、今はスポーツ推薦という伝家の宝刀が
あるんで、高校進学も心配はない。
しかし、この遠征大好き顧問のサッカー部は、
毎回地区大会1回負けのていたらくぶりだったのである。
ぶっちゃけ言わせていただくならば
相当の練習を行っていながら成績が伴わない部活は
それを指導する教師に能力がないのである。
さらにそんなことにも気づかず、中学生たちの貴重な時間を
半分自分の趣味のような部活動につきあわせているっていうのは
もう犯罪に等しい行為なのである。
ま、こう書いても「部活動の価値は勝ち負けだけではない!」
って言われる方もおられるであろう。
でも、逆に子供たちがそれ相応の時間を費やして努力したならば
やはりそれ相応の結果を出してやることが教師の責任だと思うのである。
だからそのサッカー部に所属していた生徒たちは
勉強においても「どうせがんばったって・・・・・」って雰囲気が
蔓延していたのである。
今日は別に異常熱血部活動顧問教師の是非について
語りたいわけではない。
だって、そんなサッカー部であっても、親子が納得して
続けているのであれば塾がとやかく言える筋合いではないからである。
このサッカー部の顧問教師は一昨年、マイクロバスとともに
遠方の中学校に移動になってしまったので、今年の夏期講習会に
そんな異常な練習をするサッカー部の生徒はいなくなった。
しかし・・・・・
またまた近隣の中学校に、さらにそれを上回るような
チョー異常熱血部活動顧問教師の吹奏楽部が登場し
その部に所属する生徒たちが、こぞって夏期講習会に
やって来ることになったのである。
つづく
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