たびたびブログにも書いているのであるが

私はスポーツの類に一切興味がない。


野球もサッカーもお相撲も、およそ一般の大人の男性が

関心を持って当たり前のこれらのスポーツに

ま~ったく興味も関心もないのである。


熱狂的なプロ野球ファンやサッカーファンの方々からすれば

私なんぞは変わり者の異端児なのかもしれないが

なぜか子どものころからスポーツには全く興味はないのである。


とは言っても、別に私はスポーツ自体が嫌いなのではない。

小中小学校時代はサッカー部に所属し、試合前だけ水泳部の助っ人も

やったりするほど、自らスポーツをすることは好きな子どもだったのである。

高校に入ってからは「エースを狙え」に感化されて軟式テニス部に入り

(あの時代、私の地域に高校には軟式テニスしかなかった・・・・)

教師になってからも10年間ずっと軟式テニス部の顧問を務めていた。


で、教職を辞し塾を始めた年に、体がなまってはいけないと

近所のテニスクラブに入ったのであるが、硬式テニスになじめず

しかもそこの受講生達がチョーパワフルなお年寄りばかりだったので

逆に夜の授業にも差し支えそうなくらいハードな練習になってきたんで

1年くらいで辞めてしまった・・・・


あれから、十数年・・・・。

もちろん自らスポーツをすることはないままなのであるが

相変わらずプロスポーツにも全く興味がないままだったのである。


ところが・・・・


先日、どこかの相撲部屋の力士が弟子の頭を

お玉で殴ってケガをさせたってニュースが気にかかった。


ま、つい最近もどっかの親方やら力士らが弟子に暴行して

死亡させるという大事件が起こったばかりなんで

こういった類の事件が大々的に取り上げられるのも仕方ないかな・・・

って思っていたのであるが、さらにその直後、今度はどっかの親方が

竹刀で18歳の弟子の足を竹刀で殴った!

っていうニュースが報道されたのである。


親方は直後のインタビューで「弟子がやってはいけないことをしたら

親方として殴るのは当たり前!」的な発言をしていたが

さすがに時期が悪かったため、マスコミからの一斉バッシングをうけ

一転ペコペコと謝罪会見を行なっていた。


私がこの報道を見て第一に考えたのは、親方の言っていた

「やってはいけないこと」って一体どんなことだろうってことであった。


報道では詳しく発表されていないが、現代の若者達から考えると

もしかして練習中にサボっていたのかもしれない。

注意を受けて悪態をついたのかもしれない。

もしかすると「うぜぇ」くらいの暴言を吐いたかもしれない。


相撲のようなスポーツの世界に限らず、

子どもが大人から何かを学ぼうとする場においては

子どもは大人に対してとってはいけない言動っていう一線がある。

そして、大人にも子どもに対して絶対に譲ってはいけない一線がある。


子ども達の学力や人間性が崩壊してしまった現代において

塾だって昔ほど厳しくはなくなってしまっているけど

それでも教師として子どもに対して絶対に譲ってはいけない一線

っていうものがあるのだ。


例えば、授業中に突っ伏して寝ている子がいたとする。

トーゼン教師は起きて授業を聞くよう注意をする。

(最近の学校はそっとしておくってのが主流らしいが・・・・)

それでも頭をあげない場合は・・・・・・やっぱ私は大爆発する。

体罰こそありえないが、それでも体罰以上のパワーと迫力で

その子が失禁しちゃうくらい叱りあげるのである。


体罰なんぞ使わなくとも、大人の教師が本当に心から怒れば

それに歯向かえる子どもなんていないのである。

逆に、体罰でしか生徒を従えられない教師はクズである。


とは言っても、私は体罰を否定しているのではない。

どっちかと言うと・・・・・・肯定派である・・・・・。


現に私だって現役教師時代、テニス部の指導をしているときは

言ってもわからないやつらには、ボールぶつけたり

ラケットで小突いたりなんて日常茶飯事だったのである。

それで生徒との関係がまずくなることは一度もなかったし

ましてや怒鳴り込んでくる親なんて皆無であったのだ。


現在のように上下関係が崩壊してしまった学校ならムリだろうが

師弟関係がはっきりしているスポーツの世界・・・・

特に今回のような相撲部屋のような世界では体罰もやむを得ない・・・

っていうか、絶対に必要な場面が多々あると思うのである。


だって弟子入りしたヤツらって、相撲でメシ食っていこうと思って

相撲部屋に弟子入りしたんでしょ?

他の進路以上に途中修正がきかない世界じゃない?

なんでもそうだと思うけど、プロになるって命がけじゃないの?


行き過ぎた体罰で命を奪ってしまうのはひどすぎるとは思うけど・・・・


ぶっちゃけ最近の子ども達は、スポーツをやっているからといって

精神力が鍛われているとは限らない・・・・っていうか

どっちかというと、生活の中心をスポーツにおいている子どもほど

精神が育っていない場合が多く、根気も根性もないである。


かつて学校で、重箱の隅をつつくような体罰狩りが行なわれ

ゲンコツはもちろん、厳しい叱責の言葉も体罰とみなされ

教師達から全ての抑止力を奪ってしまった結果

日本の教育は完全に崩壊し子ども達も崩れていった・・・・


もし、このおろかな風潮が

スポーツの世界にまで波及していったとしたら・・・・・


相撲ばかりでなく、日本のスポーツが滅んでしまう日も

そう遠くないのではないかと私は思うのである。



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