東京都の公立中学校で、塾が夜間の教室を借りて

補習授業を行なう「夜スペ」って呼ばれる取り組みについて

再び一部のバカものどもがイチャモンをつけ始めている。


そもそもこの取り組みは、学校の低レベルの授業では物足りない

いわゆる「フキコボレ」と呼ばれる生徒の中から希望者を募って

チョッとレベルの高い授業をやってやろうという企画なのだが

始める前から一部のバカ者どもが

「教育の機会均等が損なわれる。」って

文句を言っていたのである。


一部の勉強ができる子だけに勉強の機会を与えるのは

勉強ができない子達に対して「教育機会の不公平」だとぬかし、

今回は「学校を営利企業に利用させるのは違法!」と因縁つけて

裁判所に授業の仮差し止めまで求めているのである。


ま、今の日本の教育の崩壊ぶりっていうのは、

低学力の生徒を増産し続けるだけでは飽き足らず

勉強ができる子の可能性まで摘んでしまおうっていうんだから

ホントもう救いようがない。


で、仕方がないんで、中学校側は、今度はホンモノのオチこぼれ生徒を

集めた授業を企画するようになったらしいのであるが・・・


私の26年というごく短い教師経験から言わせてもらうならば

生まれつき勉強ができない子なんてほとんどいないって断言できる。

さらに!五体満足で生まれながら・・・・

一生懸命努力しているにもかかわらず勉強が全くできない・・・・

なんて子どもは絶対に存在しないのである。


つまり、落ちこぼれている生徒にはそれ相応の原因があるのであるし

猛反論を覚悟でダイレクトに言わせていただくならば・・・・・


落ちこぼれの原因っていうのは

本人と本人の親の努力不足に他ならないのである!


もちろん、反論もございましょう。

「うちの子はけっこうガンバって勉強してるけど

思うように成績が上がらないんです!」なんてご意見もありましょう。

でも、私がここで言っているのは、学校の勉強に全くついていけてない

「完璧な落ちこぼれ」の子どものことなのである。

ちょっと苦手な教科、単元がある・・・とかいう軽いレベルではないのである。

26年という短い教師経験で出会ってきた「本物の落ちこぼれ」の子ども達は

ほぼ100%の子が本人や親に原因があったのである。


ただ・・・・・・・もう何度もブログで書いてきたように、

残念ながら今の日本の崩壊した学校教育では、

学校だけで満足のいく学力を身に付けるのは至難の業かもしれない。


でも、それにしたって、毎日きちんと学校に行って

きちんと授業を聞いて、最低限の家庭学習をやっていれば

(親がきちんとやらせていれば・・・・)少なくとも、義務教育程度の

学習内容で落ちこぼれることはゼェ~ッタイにないのである。



で、話はコロッと変わるけど・・・・

先日、町で私の同級生の女性に出会った。


その方の娘は、昔から私も良く知っている子で

来年、偏差値地34の高校をメデタク卒業するのであるが

「進路がなかなか決まらない・・・・」と言う・・・・。


本当は就職を希望していたのだがまともな職がない・・・・

で、やむを得ず進学しようとしたのであるが進学できる大学もない・・・・

って私に訴えるのである。


さらに、その子と中学時代仲の良かった進学校に入った友人は

進学をせず就職を希望しているらしいのであるが

その子は条件の良い就職先が引く手あまたなのだそうで

「ねぇ~これってゼッタイ不公平と思わない?」って私に

不満タラタラの口調でこぼすのである。


その子の中学時代の様子をヨ~ク知っている私には

お母さんにかけてあげる言葉がなかった・・・・と、言うのも

その子は、中学時代はミニスカートはいて頻繁に学校をサボり

無試験に近いような楽勝高校に入ってからは

ズーッとバイトと遊びに明け暮れていたのである。

そのた挙句に

「条件のいい進路が見つからないのは不公平!」

って言われても、私にはフォローのしようがない・・・・っていうか

そりゃ自業自得じゃない?って言いそうになるのを

グッとこらえるのが精一杯だったのである。


話しは元に戻るけど、この夜スペ授業を行なっている中学校は

今度は成績に関わらず希望者は全て受け入れるってことになったらしい。

これで、とりあえず「教育機会の不公平」はなくなったわけである。


でも・・・・・


こんな取り組みを始めたところで、

本人の怠慢と親の半育児放棄によって作り上げられた

「本物の落ちこぼれたち」が、果たしてお金まで払って

この授業に参加するっていうのははなはだ疑問なのである。


で、もし本人と親が一大決心をし、夜スペに参加するようになったとしても

おそらく子どもは予習も復習もしないであろうし、

親だって「金払ってるんだからそっちで成績上げてよネ。」くらいしか

考えないので、とても効果があるとは思えないのである。

確かに、公教育だけで高レベルの学力を付けることを不可能に

してしまった現代の教育崩壊の功罪は大である。

さらに、経済的な理由で塾に通えない家庭も多い現状の中

「経済力による教育機会の不公平」が存在することも十分承知している。


でも・・・・これだけダメダメになった日本の教育環境の中で

本人や親の地道な努力によって

奇跡的にまともな学力を身に付けられた子ども達の

さらに学ぼうとする意欲や機会を

潰してしまうことこそが何よりも不公平である!

と思う私は間違っているのだろうか・・・・?




勉強したいって子どものチャンスくらいは

無くしてしまわない日本でありますように

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