春期講習が終わり、お正月以来の2連休が来た。


で、私は連休が取れると必ず湯布院に出かける。

宿も毎回決まったとこで、もう何の気兼ねもなく

まるで家にいるように、ただ温泉に入ってくつろいで

ひたすらに疲れを癒して帰るのである。


ジジイクサク聞こえるかもしれないけど

教師を辞めて塾を始めて、自由な時間が少なくなった分

自由な時間の大切さとありがたさをつくづく感じる。


実際、教師をやってるときは、連休なんて頻繁にあったんで

一日家でゴロゴロテレビ見て時間潰すなんてフツーだった。


今は死ぬほど忙しいけど、あのまま教師続けていたら

死ぬまで自由な時間のありがたみなんて

分からなかったのかもしれない。


で、たった一泊の温泉で身も心もリフレッシュして

さ、また授業をがんばるぞ!・・・・

っていうのがいつもの流れなのであるが・・・・・・


今回のお休みには壮大なオマケがあった。


実はお休み二日目の夜に、私が神とあがめている

井上陽水のコンサートチケットを取っていたのである。


なんて贅沢な!って思われるかもしれないが

私が井上陽水氏のコンサートに行くのは25年ぶりである。


私は小学校5年生のときに初めて陽水の歌を聴き

それ以来、ずーっと大ファンである。


ただ・・・最近は目立った活動もヒット曲もないんで

さほどお客さんも集まるまいと思っていたのであるが・・・・


コンサート会場に開演30分前に到着してぶったまげた・・・


私の町の中ではチョー大規模ともいえる会場の前に、

全席指定であるにもかかわらず長蛇の列ができているのである。


さらに・・・・


お客の年齢層が異常に高い・・・・・

どう見ても50~60歳以上の方々ばかりなのである。


まことに申し訳ない私の偏見だったのであるが

私は一般の50、60歳の方々っていうのは

もう演歌以外の音楽なんて聞かないんじゃないかって

マジで思っていたのである。


その世代の方々が、まさか私が神とあがめている

井上陽水のコンサートに列をなしているとは・・・・・


なんか、驚いたっていうより

ちょっと悔しさにも似た不思議な感覚であった。


で、25年ぶりに生で見た陽水は・・・・・


やっぱり神であった。


もちろん私ばかりでなく、陽水自身も歳をとり

おじさん・・・っていうよりもうおじいさんに近い年齢に

なっているのではあるが・・・・・


やっぱその歌声は私の心をガンガン揺さぶって、

もうまともにステージを見ていられないくらいの

感動をあたえてくれたのであった。


ま、そんな年齢層のお客ばかりのコンサートであるから

もちろん立ちがあるでもなく一緒に歌うでもなく

プログラムは粛々と進行していった。


陽水だってそんなことはよく分かっているのであろう。

演奏する曲のなかに、チョーなつかしい曲をちりばめてくる。


で、アレンジは昔とはぜんぜん違っているのであるが

イントロが始まって、あ~っ!この曲だ!って分かったとき

会場から「おぉ~」ってため息とも歓声ともつかない声が上がる。


陽水くらいの大御所ミュージシャンのコンサートっていうのは

客はもちろん曲を聴きにくるのであるが

そのほかにも、その曲の時代の自分を思い出しに

来てるんじゃないかって気がした。


現に「氷の世界」が始まったとき、それこそ

私が中学時代にラジカセでこの曲をはじめて聴いたときの空気や

25年前になけなしのバイト代でチケットを買って見に行った

コンサートのことがウワッとよみがえってきて

頭がパニクッて金縛りになってしまった。


コンサートが終わって、会場から駅へと向かう夜道・・・


会場から出てきたおじさん、おばさんたちの顔が

開演前よりも心なしか若返って見えたのは

決して気のせいではなかったと思うのである。


たった二日間のお休みであったが、ほんとに心からリフレッシュし

すばらしいパワーももらえた二連休であった。


ね?


これがホントの休みの過ごし方じゃない?


休みだらけの人間には、絶対にこんな充実感は

味わえるはずもないのだ!・・・・って

子どもたちにガンガン余暇を与えまくっている大人たちも

そろそろ気づくべきなのである。



ま、とにかくコンサートはすばらしかったのであるが

一つだけ難をいわせていただくとすれば・・・・・・


おじさんおばさん達って、ドーシテ曲に関係なく

手拍子をしちゃうんだろ・・・・・


「心もよう」のサビのところで

場内で一斉に手拍子が起こったのには・・・・・・


私だけでなく、陽水もきっと困ったと思うんだけどなぁ・・・・




こんな調子で更新させていただいております。


ブログランキングに参加しています。

ワンクリックして頂ければ励みになります。

↓よろしくお願いいたします。m(_ _ )m

banner