すさまじい練習時間の部活動に入部している塾生が

今度から今まで以上に練習時間がのびることが決まり

どうしても塾の授業が受けられなくなったっていうときに・・・


深夜12時過ぎまで授業をやってる塾を発見し

その子はアッサリ転塾していってしまった・・・・・

って話の続きである。


ま、その子の場合は、私の塾はとても深夜12時過ぎまで

授業なんてできないし、もちろん今後もしようって気もないので

ま、私の塾の完敗だったのであるが・・・・・・


もう一人、塾を去っていった2年生の男の子の退塾の原因は

もう、こっちがどうにかしてやろうって気も起きないような

くだらないことだったのである。


で、その原因とは・・・・


私の塾では「塾生紹介制度」ってのを行っている。


ちょっと前のブログでも書いたんだけど、

私のような小さな個人塾っていうのは、

大手塾のように大々的に膨大な費用をかけて

頻繁に広告を行うことができないので

入塾してくる生徒の大半が口コミである。


だから、私の塾を友人に紹介してくれた生徒には

図書カードを贈呈しているのである。

それだけのことである。


で、子どもたちってバカ単純だから、この制度を教えたら

「一人の生徒を何人かで紹介したら、

全員に図書券がもらえるのぉ~?」って、

あり得ない疑問をぶつけてくる。


そのたび「もちろん一人だけだヨ」って言ってたんだけど・・・・


春休み直前に、塾の帰りのバスの中で、

この子とその友人との間で、この紹介制度について

ひともんちゃくあった・・・・って知ったのは

「塾を辞めます。」って電話をかけてきた母親の話からであった。


で、その話によると・・・・・


今度その子の中学校から新しく入塾してくる予定の男子がいて

その男子は、辞めたその子や他の塾生と共通の友人だったんで

「ダレが紹介したことにするのか?」ってことでもめたらしい。


で、ま、新しく入塾してくる子と辞めちゃったその子が

一番仲が良かったんで、「俺だけに紹介者の権利がある!」

って主張して、他の子と険悪な雰囲気になってしまったと言うのである。


で、その結果・・・・


母親から「辞めます!」の電話である・・・・・


電話の最後に母親は

「やっぱり塾には楽しく通ってもらいたいですからぁ・・・・」

ってステゼリフを残して電話を切った。


ホントはムカッともしたのであるが、

それ以上に、あまりにくだらない退塾理由に気が抜けた・・・・


っていうのも、実は、その子の兄も私の塾に在籍していて

今年高校受験だったのである。


トップクラスの進学校を志望していたその子の兄は、

成績的にはずっとギリギリのラインであったが

その兄の熱意に打たれ教師が一丸となってフォローしながら、

もちろんこの母親とも密に連絡を取りながら

ナントカ志望校合格を果たすことができたのである。


で、その合格発表の2週間後に、このお電話である。


意外に知られていない方が多いようであるが

塾っていう場所はお勉強をするところなのである。


とは言っても、目に余るイジメなんかがあった場合は

もちろん指導はきちんと行なう。


ただ・・・・・


子供同士の図書カードの争奪戦で、

わざわざ私が当事者同士を集めて

お話をする気もないし、そんな時間もない。


もちろん、私だって昔からいた生徒が

塾を去っていくのは凹む・・・・


でも・・・もう一度書いとくけど


塾っていうのは

「親御さんからお金をいただいて

全力でその子の成績をあげる」

っていうのが仕事なのである。


遅刻した分だけ深夜まで授業しろとか・・・・

友人関係に気を配り楽しい塾にしろとか・・・・


親ばかりか塾側もそのことを忘れちゃって

親は塾に遠慮なくワガママを求め・・・・

生徒を確保するため意に塾がそれに譲歩し続けたら・・・・


今の公教育が崩壊しちゃった日本で

「生徒たちの学力崩壊を支えている最後の砦」とも言える塾が

やがて今の学校と同じになってしまうことになっちゃうって

親はもちろん、塾だって気づくべきだと

私は思うのである。



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