う～ん・・・・なんかもうズーッと以前に
こんなテーマでブログを書いたような気もするのだが
あまり記憶にないんで知らん顔して書かせて頂きたい。
先日、合格発表の打ち上げで３年は完全に卒業し
今週からは新学年での授業の開始である。
最近は、親が学力低下にすっかり慣れちゃったり、
間違いなく不景気の影響もあって、
生徒が塾に入ってくる学年が年々遅くなる傾向にある。
これまた以前のブログでも書いたのであるが、
すさまじいのになると、中３でチョー低成績の子が
１２月の冬期講習から申し込みをしてきて
「なんとか公立高校に入れたいんです！」的な
無理なリクエストをしてくるんで塾も大変である。
だから、自ずと塾生の数は１年＜２年＜３年生って状態に
なってしまうので、３年が去った後の塾は
人数的にもやっぱちょっとさみしいのである・・・・・
ただ、この時期は、新しい塾生のお申込もたくさんあるので
「今度はどんな子がくるんだろう？」って楽しみもある。
で、入塾を申し込んでくる子のパターンは
だいたい大きく２つに分かれる。
一つは、今まで塾なしで勉強してきたけれど
やっぱそろそろ塾でも行ってきちんと勉強しようかって
初めて塾に申し込みをしてくるパターン・・・・・
ま、これが最も多い。
で、もう一つが、今まで塾に行ってたんだけど
どうも成果があらがず、塾を換えにやってくるパターン・・・・
どちらも、ありがたいことではあるのだが
塾を変えるために来られる方っていうのは
ま、トーゼンのことながら前の塾に不満があって来られるハズ・・・・
だから、そういった方の場合は、他山の石として
面接の際に塾を変わることになった理由や経緯を
きちんと聞くようにしているのである。
で、その理由っていうのは、もちろん塾に非がある場合も多いのであるが
中には、あまり大した理由もなく、友人関係や通いやすさなんて
ことで塾を変わってこられる方も少なくない。
塾の善し悪しっていうのは、
もちろん「成績が上がるかどうか」ってことにかかっている。
だから、長年塾に行っているにも関わらず、成績が全く伸びないとか
逆に落ちちゃったなんてときには、塾を変わることを検討して当然である。
でも・・・・・
中には、小さな個人塾に通っていてきちんと成績もキープし、
お勉強できているにも関わらず、成績が上がるってウワサを聞いて
ナントナク個人塾よりはちょっと大きめの私の塾に
変わってこられる方もいるのである。
もちろん、入塾者は大歓迎ですよ。
でも・・・それが特に非のないような個人塾からの転塾となると
なんか、その小さな塾の方に申し訳ないっていうか・・・・
そんなに簡単に塾を変えちゃってイイのって思ってしまうのである。
っていうのも、こんな傾向は他人事ではなく
私のとこのような個人塾にだってあることだからなのである。
特に年度の変わり目なんかになると、
それまで私の塾で順調にお勉強できてた子が、
ヒョイと近くにできた大手チェーン塾の新しい教室に
転塾しちゃうなんてこともある。
昨年、私の塾に入って画期的に成績を伸ばした子が
私の地域で「ＣＤを聞くだけで記憶力が２倍にアップ！」
って売り出してガンガン支部展開をしている新しい塾に
３年生の始めにヒョイと転塾してしまいやがった。
そんな眉唾なうたい文句で生徒を集める塾にも腹が立ったが
それにつられて塾を変わったヤツにはなおさら腹が立った。
ま、ホントにＣＤ聞くだけで記憶力が２倍になるのであれば
私の塾も即傘下に入れていただきたいほどであるが
当然、そいつは成績が急降下し、結局、入試も失敗したそうである。
（って、そいつの友達だった塾生がうれしそうに報告してくれた・・・・）
また、トップクラスだった生徒がやはり地元の大手塾に転塾したのだが
結局成績は伸びず、トップの学校への受験をあきらめざるを得なくなった。
なんでそんなことが分かったのかっていうと、なんと今年３年生になる妹が
私の塾にお申込をしてきたのである。
で、お話によると、大手塾での大人数一斉授業で細かい指導は受けられず
何より学期ごとに魔法のように値上がりしていく高額な月謝にウンザリして
妹はまたうちの塾に・・・・っていうことだったのである。
ま、私が言うのもなんであるが、
もちろん塾の中にはいい加減なとこも少なくない。
個人塾なんていうのは、そりゃもう経営者・・・っていうか
塾長の技量次第でその塾の価値が決まってしまう。
ただ、世の中にはそれほど才能あふれる教師が
たくさんいるとは思えないから、もし塾長がハズレの個人塾に
いった日にゃ、完全にお金と時間の無駄になってしまうのである。
ま、とは言っても、この低学力、少子化のご時勢であるから
そんな塾は自然淘汰されて早々に滅んでいくのである。
だから生き残っている個人塾には理由があるのである。
じゃ、名の知れたチェーン、フランチャイズ塾はいいかって言えば
所詮、雇われ講師のサラリーマン先生がやってる塾なんで
大当たりっていうのも少ないのは事実なのである。
さらに、大手チェーン塾っていうのは、とにかく月謝が高い。
ま、大きなきれいなビルのフロアーを間借りして
たくさんの講師を雇ってるんだから、
かかる経費も半端じゃなかろうってのは理解できる。
さらに、毎週のように、フルカラーの巨大なチラシを
新聞折込に入れてくるんだから、
その広告費だってすごい額になると思うのである。
ってことは、その経費っていうのは・・・・・・
当然授業料に跳ね返ってくるはずなのでる。
一般の方々は気づいていないかもしれないけど
塾のお高い月謝っていうのは全てが授業のために
費やされているわけではないのである。
もちろん塾といえども人件費は削れない。
優秀な？教師を雇うためにはそれなりのお金がかかる。
でも、それ以外の広告費とか教室の賃貸料っていうのが
塾経営費用のかなりの部分を占めているのが事実なのである。
だから月謝のお高い大手塾っていうのは、
広告にほとんど月謝の額を掲載しないのである。
それに対して個人塾っていうのは
一般に自宅でやってるところがほとんどである。
しかも、もちろんたまに新聞折込なんかも使うけど
入塾してくる生徒っていうのはほとんど口コミなのである。
だから、月謝なんていうのも相応である。
やっぱ大手チェーン塾のような高額な月謝は取れないのである。
（もし、取れたら私は大金持ちである・・・・・）
ただ、グチになっちゃうけど、やっぱ子どもはもちろん親だって、
初めて塾に入るとなると、ドーシテも有名な小ぎれいな
大手塾に惹かれてしまう・・・・
さらに近年の少子化に伴い、
都会でデーンと構えていた大手塾が
生徒を求めて田舎にどんどん支店展開をしている。
私のとこなんて数年前までは周りに数えるほどしか塾がなかったのに
いまや県下でも有名な大手の塾が支部を展開して来て、もう今では
まわりをすっかり大手塾に取り囲まれちゃったような状態になっている。
ま、見かけはオンボロの私のとこのような個人塾と
きれいなビルに間借りしたオフィスのような大手塾だったら
初めて塾に行こうかなって子は、見かけで選んでしまうのも
仕方がないのかもしれないけど・・・・・
そんな傾向が続いちゃったら、
地元に根付いて長年がんばっている優秀な個人塾が
なくなっちゃってしまうんじゃないかって
決して他人事ではなく心配になってしまうのである。
初めて塾に通おうかって子はもちろんであるが
塾を変わりたいって思っている子も親も、
もう一度、塾に通う本当の目的っていうのを
冷静にきちんと考えて頂きたいと思うのである。
塾の価値は、教室の新しさや
月謝の高さではないってことを
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