今日は塾の進路説明会である。

で、全体会の前に個人懇談会も予定されている。


懇談の様子については後日アップさせていただく予定である。


私の塾で、親からの意見や質問、相談を受け付けるのは
こんなときだけではない。

塾のメルアドを公開して常時、親からの質問や相談を受け付けている。


で、最も多い質問のパターンが
「この子、○○なんですけど、ドーシタライイデショウカ?
って内容のメールである。

「~なんですけど」の部分には、何を入れていただいても結構である。


例えば

「最近親に反抗するんですけど」とか
「数学の成績が下がってるんですけど」とか
「塾に行きたがらないんですけど」とか・・・・・
「ピーマン食べないんですけど・・・・」とか(これは冗談)

ま、何でもいいのである。


別に私は投げやりになっているわけではない。
それぞれのメールに対してもちろんきちんとお返事は書く。

でも、自分の子どもの困ったことに対して
漠然と「ドーシタライイノ?」って質問では
正直言って的確なアドバイスを出すことは難しいのだ。


最近届いた、塾生の保護者からのメールを紹介しよう。


まずは1通目。


いつもお世話になっております。○○の母です。
 先日、個人懇談会の参加調査を欠席にしましたが、
想像以上の参加人数があるようで焦りを感じてしまいました。
そこで、お願いがあります。
息子への勉強のアドバイスをしていただけないでしょうか?


母親のあせりはよく伝わってくる。
しかし焦った母親を持つ息子への適切なアドバイスとなると
これはヒジョーに難しい・・・・


で、2通目。


今日、学校から帰って来て、開口一番テストの順位を

Г23番(=^▽^=)!」と。しかし素直に、私誉めれませんでした。
Г英語、国語いいやん~!数学のケアレスミスにまだまだいけるよ~!
まだ上がれるよ~!(^▽^)」と伝えました。
目的は高専です。まだ伸びると思っています。
これは親のエゴ?期待?過剰でしょうか?模索してます。
今から一番受験生として、しんどい時期に入ってくると思います?
どのように対処したら息子にとって、一番落ち着くのでしょうか?


まず第一の感想は「顔文字が多くて読みにくい・・・・」ってことである。
で、息子にどのように対処したらいいのかって質問なのであるが
こんな相談を送ってくる母親は、「できれば母親は息子に対処せず

勉強は息子のやる気と塾に任せて、そっとしてやって欲しい。」

っていうのが正直な感想である。


親の焦りは分かる。

「子供に何かをしてあげたい。」ってのもよく分かる。

しかし、あなたは母親なのだから、一緒に暮らしているのだから
「子供にどう接していくべきか」は自分が一番分かるはずなのである。
時には、何もせず本人の自主性に任せたほうがいいことだってあるのだ。

こんなふうに、親からの相談メールは漠然としたものが多い。


勉強に関する相談にしてもそうである。

「この子、ヤル気がないんです。ドーシタライイデショウ?」

これじゃ答えようがない。

「どのくらいヤル気がないのか?」まずそれが重要である。


例えば、ご飯を食べる気力もないのであれば
即病院にいくべきであるし
家ではゲームばっかりして何もしないのであれば、
ゲーム機を取り上げて破壊してしまうべきである。

ご飯はしっかり食べるけど、勉強はしない。
で、一日中ゲームをやっているのなら、それはすべて親の責任

ゲームを取り上げて、ご飯を食べさせないくらいの覚悟で勉強させなさい。


それでも、子供が反抗してきたり、言うことを聞かないようであれば
まずは、子供と話す時間を作り、
冷静に時間をかけて親の気持ちを伝えられるよう努力しなさい。


それでもだめだったら・・・・いよいよ先生の出番なのである。


私は、あなたの子の親ではない。

ましてや細木数子ではない。
(ま、どうしようもない相談の時には
それっぽいアドバイスをすることはあるが・・・・)

その子の親以上に子供のことを理解できる人間はいないのである。


最近の相談メールを見ていると、
「とりあえずアドバイスを!」的な内容のものが非常に多い。

「こんなことをやって、こうなったんですけど、どうしたらよいでしょうか?」

なんていう行動したあとの相談なんてまずないのである。


こんな「安易にアドバイスを求める親」が増えてきた背景にも
やはり現代の教育環境の悪化がみえてくる。


だって、我々プロの教師でさえ底の見えない教育崩壊が進む中、
親が直感的に子供たちの危機を感じ取って不安を抱いてしまうのも
いたしかたないことかもしれないからだ。


先達からアドバイスをもらうことは大切である。

でも、そのアドバイスが本当に生かされるのは
相談する者が何か行動を起こした後なのである。


だから、親たちには「よい相談」ができるよう、
まず自ら考え行動してくれることを切に望んでいるのである。


さ、今日の進路説明会・・・・・

どんな親がやってきて、どんな質問が出されるのだろう・・・

ちょっと楽しみである。


つづく

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