最近、いやな疲れ方をすることが多い。


とはいっても、別に授業がきつくて体力的に疲れているわけではなく
生徒の成績の伸びが芳しくなく経営的にきついわけでもない。

「きつい」っていうのは、最近、塾に子供を通わせている親の姿勢に

精神的に疲れてしまうことが多いからなのである。


何度も書いてきたが、今日は近所の各中学校で体育祭がある。

で、学校は夏休みが終わり2学期に入ってからというもの

もう勉強そっちのけで体育祭の準備に取り組んでいるのだが
親までもがそちらを優先して簡単に塾を休ませちゃうのだ。


連日かかる欠席電話・・・・


「今日は4時間も体育祭の練習があったんで

うちの子疲れちゃってるんで休みます。」

なんてのはまだいいほうで、昨日なんか

「明日体育祭なんで、お休みさせときます。」

なんて意味不明の欠席連絡もたくさんあった。

こういう親って、もし子供が社会人になって働き出しても

勤め先にも親が欠勤電話かけるのだろうか?

「うちの子、今日疲れてるんで会社休ませま~すぅ」って・・・・


なぜ、塾の教師である私が、生徒が休むくらいで
こんなに精神的にイヤ~な気分になってしまうのか?

「商売なんだから、生徒が休もうとサボろうと
月謝が入ってくりゃそれでイ~じゃん・・・・・」

そう思われる方も多いと思う。


でも、私は生徒に授業をしたいのである。
勉強を教えて、教えたことを理解して欲しいのである。

そのために、私は公立中学校の職を辞したのだ。

公立の中学校では、自分のやりたい仕事ができないと思ったからだ。

そうでなければ、教師なんてやめるわけがない。
一生安泰で退職金もたっぷりもらえるんだから・・・・


だから教師を辞めてから、私は授業時間以外の一日のほとんどを

教材研究に当てている。

「どんな教え方をしたら生徒が授業に食いついてくるか」とか
「どんな教材を使えば分かり易いのか」とかず~っと考えてる。

もちろん何回やっても、もうこれで完璧っていう授業はないので
この教材研究は永遠に続くのである。


でも、決してイヤじゃない。


もちろん、学校の定期考査対策なんかで、どーでもいいような
体育や美術の教材を作るときは、メンドクセーって思うときもあるが・・・

いろいろ工夫して、教材を作るのは楽しいのだ。


だから、「あなたの趣味は?」って聞かれたら、
私は自信を持って「教材と授業法を考えることです。」

って答えることができる。


だから、たいした理由もないしに簡単に塾を休まれてしまうと
なんか腹が立つという感覚よりも

言いようのない無力感にとらわれてしまうのである。


私はやりたい仕事をやりたかったから仕事を変えた。

でも、世の中にはたくさんの職業がある。

もちろん生活のために、仕方なくやりたくもない仕事を
やられている方ももたくさんいるのだろう。

だから、少なくとも、やりたい仕事に就けている私は幸せ者であると思う。


教育・・・・つまり子どもを育てる仕事って本当に面白いと思う。

相手が生きている人間だけに、毎日同じようなことをしているようで
決して同じように授業が進むことはないし、成功も失敗もある。


で、この「子どもを育てる」っていう作業の最先端に関わっているのは
もちろん「親」なのである。


子育てを「仕事や趣味」と捕らえる親は少ないであろうが、
やっぱり親の最も大きな仕事であり趣味であることに間違いはない。

だったら、やっぱり仕事はやりがいのあるものであったほうが良い。
趣味は腕を磨いて上達していく方が楽しい。


さらに、仕事であれば手抜きも妥協もできないはず!
だから日々精進してプロになろうと努力するのは当り前なのである。

プロに近づけば、やりがいも生まれてくるし仕事も楽しくなる。


でも、なんか最近の親って、我が子の子育てを

ボランティアかなんかと勘違いしている人も多いんじゃないだろうか?


他人の私がこれだけ一生懸命に他人の子を育てようとしているんだから

実の親はもっとプロ意識をもって、

「子育て」という仕事兼趣味の世界を磨いていってほしいと思う。



ま、塾のほうは

今日の体育祭が終わってくれれば
また平和な日々に戻るであろうが・・・・・


えっ!?


来週からは文化祭の取り組みが始まるって・・・・・・


もう、いい加減に勉強のほうも始めてくれないかなぁ~



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