今日はこのはは様のコメントのご紹介からである。


実は娘小学2年生は週4回のお稽古をしています。
英語・スイミング・フラダンス・剣道。
英語・剣道は親がやらせたいお稽古なのですが、

スイミング・フラダンスは子どもがやりたがっているお稽古です。
これは、ちょっと問題あるな…とも思うのですが、

やった意味を持たせることができるまで、辞めさせられないのです。
決して裕福ではないのに…。

小学2年生のお稽古事は、子がやりたいと思うもの、親がやらせたいと思うもの

どちらを選択したらよいと塾長はお考えですか?


先日私がアップしたブログの中で
おけいこ事で1週間がつぶれてしまっている小学生のお話を書いたが
それに関連するご質問である。


幼児教育の大切さが言われはじめたのは、もうずいぶん昔のことである。

以前はテレビで、小さな子がたくさんのおけいこ事、習い事をやっているという
ニュース番組を見て「やっぱ、都会はちがうよなぁ~」って
感心していたのだが・・・。


やはり、少子化の影響なのか、今では私のような田舎のほうでも、
一人の子がたくさんのおけいこ事に通うケースは多くなっているようである。


子どものころから、様々な経験をさせるというのは、
私としては大賛成である。


だって、私が接してきた家庭の中には

家族で出かける場所は、パチンコ、競馬、カラオケ・・・・・
で、家にいるときは、家族全員が競ってテレビゲーム・・・・

なんて家庭もたくさんあったからだ。


私は、子どもに大切なのは「良い刺激」であると思う。
もっと簡単に言うなら「良い驚きや感動を与えること」
必要だと思うのである。


だから、別にその手段は何でもいいと思う。
もちろんお金がかかるものである必要もない。

逆に、そのことに関して子どもが驚きや感動をなくしてしまったら
もう続ける意味はないと思うのである。


もちろん、何事においても継続することは大切である。
途中でくじけそうになっても、継続して努力していく中で
新しい驚きや感動が生まれることもあるからだ。


でも、その見極めは難しい。


そんなおけいこ事の代表格として「ピアノ」がある。

私なんぞは鍵盤楽器がまるで弾けないから
「なんで子どものときピアノ教室に通わせてくれなかったんだ~っ。」って
親を恨めしく思ったこともあった。

でも、今の子達はあまりに安易に「ピアノ」を選択しすぎる。
で、そのほとんどの子ども達が、驚きも感動もなく
ほんとうに嫌々ピアノを習っている子ども達ばかりのように見えるのだ。


ま、5年も6年もピアノを習い続けていながら
バイエルすら終わっていないのなら
それはピアノを習っているとは言えない。


たとえ、楽器を楽しむことが目的であったとしても
そんな「ピアノ」は、子どもに驚きも感動も与えていないからだ。


英会話教室に何年も通って、アルファベットも書けないようなものである。
(実際、教え子の中に、会話中心とかいう英会話教室に6年も通っていながら

自分の名前をローマ字で書けないような子もいた。)


「おけいこ事は技量を上達させることだけが目的なのではない!」
っていうご意見もあろうが

本当に子どもが楽しんでいるのであれば当然上達したいと思うだろうし

上達したいと思えば、自分からがんばるはずである。


自分からがんばることができれば、必ずそこに「良い驚きと感動」が現れる。

なのに「努力」も「驚き」も「感動」もなく、
ただ何も考えずピアノの前に座っている子どものなんと多いことか・・・。


週1回30分ほどのレッスンで後は家で練習することもない。
次の週に教室に行ったときには、また「ふりだし」に戻っている状態・・・・

これはもうピアノを愚弄していると言える。


私たちの世代が子どもの頃、おけいこ事といえば
「ソロバン」くらいであった。他に選択肢もなかったのだ。

だから、なんとなく教室に通っていく中で
ソロバンという道具を使うことや、級があがったりすることに、
いちいち驚きと感動を覚えて、なぜか熱中していた。


逆に今の世の中は、あまりに選択肢が多すぎて
その子に適したおけいこ事を選択するのは難しい。

もちろん、個人個人で適したものは違うのだし・・・


でも、別におけいこ事にこだわらなくても
子どもたちに良い刺激や感動を与えることはできる。


私の子ども時代は、映画ですらそう頻繁に行けるものではなかった。
それでも年にほんの数回、父が映画に連れて行ってくれることがあった。
もちろん、子ども向けの映画ではない。大人の映画である。

チャップリンやディズニー映画、パニックもの・・・・・


そのときはもちろん映画のすべての意味は分からなかったが
様々なシーンに新鮮な感動を受けたものだ。

さらに大人になっていく過程で、あらためてその映画を見たときに
その時は理解できなかった映画の意味が分かるようになり
再びまた新鮮な感動を得ることができたのだ。


今は、これほどお手軽に映画を見たり音楽を聴いたりできる環境にありながら
いい映画を観ようとはしないし、音楽も感動を得られるものも少なくなってしまった。


おけいこ事で悩まれているお母さん方。


良いおけいこ事を探すのは難しいかも知れませんが
子どもたちといい映画を観たり、いい音楽を聴くことはできるでしょ?
その方が、お母さんたちも楽しいじゃない?


子どもにやらせるんじゃなくて、親が一緒に楽しむってことが
子どもにとって一番の刺激、感動のなるんじゃないのかなぁ?


1週間の時間の使い方を、この機会に考えてみてはどうですか?



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