今年は9月が土日でスタートしたため

今日9月3日が全国的に2学期の始まりになった。


で、意外に親御さんが勘違いしているのが
「じゃ、明日から授業が始まるのよね。」って思っていること。


でも学期の始まりは、いろいろとやらなくちゃいけないことが多い。
学級委員(代議員)や委員会等の係決め、席替え等・・・・

さらに、夏休みの思い出の作文・・・なんていう
無意味な行事で時間をつぶす教師もいる。


さらに私の地域の中学校は、9月に体育祭が行われるので
その係や出場競技決め、応援団の練習など
授業が始まる前にすでに体育祭ムード一色になるのだ。


こんなだらけたスタートをさせるくらいなら
いっそ始業式をもっと早めにすりゃーいいのに・・・・


ただ唯一救いがあるのは、一応どの学校でも

夏休み明けすぐに「課題考査」っていうテストを予定していることだ。

これは、塾としても、1ヶ月以上の時間を費やし勉強してきた
夏期講習会の成果を試すことができる絶好の機会であるから
是非真剣に取り組んで欲しいテストなのである。


しかし、このテストも、実施する学校側の取組む姿勢が

いい加減だと何にも役に立たない。


私の塾は二つの市にまたがって、生徒が通ってくるので
その市によってテストの形式が違う。


もう一方の市では夏休みの課題を販売した業者の作ったテストを使用する。
したがって、採点から成績処理まですべて業者がやるんで
処理も早く、きちんと偏差値まで出してくれる。


ところがもう一方の市は、
「業者テストをそのまま使用してはいけない。」っていう
意味不明の教育委員会からの通達が出されているらしく
テストはすべて教師たちの手作りとなっている。


もちろん、真面目にやってくれるのなら
「手作り」も大いに結構なのであるが
生徒と同じ弛緩しきった夏休みを過ごした教師たちは
チョーウルトラ手抜きのひどいテストを作るのだ。


最も多いのが、いろんな問題集の切り貼りでできたテストである。
この切り貼りが実に汚い・・・、

問題がそれぞれ傾いていたり、問題の文字の大きさが揃ってなかったり
さらには教師の手垢の指紋がべったり印刷されているやつもある。
(糊つけすぎなんだよ~!)


今の時代、スキャナーだってあるんだから
せめてコンピュータに取り込んでから、きちんとレイアウトしろよ!
っていうか、これってそもそも著作権は大丈夫なの・・・・?


じゃ手書きはいいのかというと、これがまたひどい。

まるでメモのような汚い文字で書かれたテスト・・・・
ひどい教師はB4の用紙に①から⑩までの10問テスト作って
お茶を濁すやつもいる。

朝自習じゃね~んだぞぉ!


これらの教師は、きっと生徒の宿題と同じように

夏休み中「問題を作らなきゃ!作らなきゃ・・・・!」って思い続けて
結局は新学期直前になっちゃってバタバタ作っちゃいました・・・・
って感じなのであろう。

完全に生徒の夏休みの宿題と同じレベルである。


で、これらのダレダレ教師たちは、さらに採点もチョー遅い。
学校では、すべての教科の採点が終わってから
それを取りまとめ、担当教師が成績処理を行うから、
一人でも採点が遅れると、いつまでたっても成績が出ないのだ。


ひどいときには9月も半ばを過ぎてから成績発表される学校もある。

テストって、真剣に取組んでいれば取組んでいるほど
子ども達は早く結果が知りたいもんでしょ?

半月も経ってから成績出されたんじゃ、生徒だって
「そんなテストもあったっけ・・・・?」ぐらいの軽さになっちゃうのだ。


夏休みのまとめテストはもちろん塾でも行った。
生徒たちに「夏休みの成果を問うテスト」であるってことを
充分に意識付けして、講習会の終盤に実施するのだ。


で、生徒たちは、さすがに真剣な面持ちでこのテストを受験していた。

もちろん、テストは職員総出で即日採点し

次の日までに偏差値と現在の志望校に対する合格判定までを

個表にして配布するのである。


さらに、順位表をしっかり玄関に張り出す。
もちろんトップからビリまでである。

今のご時世、これが学校であれば、

保護者からの非難ごうごうであろうが

ここは塾である!

生徒に、今の自分の実力をはっきりと把握させることも
塾の大切な仕事なのである。


成績表を目の当たりにして生徒たちの反応は様々である。

まるで高校に受かったかのように喜ぶ者・・・・
ライバルに負けたことを悔しがる者・・・・
予想以上に成績が奮わずショックを受けている者・・・・

何度見ても、いい光景である。
これこそ勉強!って感じである。


最近はゆがんだ平等教育の弊害で
本人にさえ定期考査の順位を教えない学校もあるくらいであるから
この成績公開は、生徒たちにとって強烈な刺激になるのだ。


しかし、塾の仕事はこれで終わりではない。


夏期講習会で塾が必死に高めた学習へのモチベ-ションも
学校が始まったとたんに吹き飛んでしまう子もたくさんいるのだ。


だから今後は、週数回という限られた塾の時間の中で
生徒のモチベーションをキープさせるように
力を尽くしていかなくてはならないのである。


教師の手作りによる課題考査が行われたお子さんをお持ちの親御さん!

とにかくお子さんが持って帰った問題用紙を
一度じっくり見てやってくださいよ。


その教師がどんな夏休み過ごしてきたか

すぐ分かるから・・・・。



子どもたちが学校でモチベーション

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