明日で夏休みも終わりである。


そしてチョーウルトラハードな

塾の夏期講習会も今日で終了した。


このブログを読まれているお母様方、
同業者の塾の先生方、本当にお疲れ様でした。


で、学校の先生方、心中お察しいたします・・・・


我々塾の教師は、講習中は朝から晩まで
教壇に立ちっぱなしで話続けているので
正直言って、一日の最後の授業なんかは

疲れはてて意識がスーッと遠のくような日もあった。

しかし、それも今日でおしまいである。


1年の中で、合格発表の日の次に達成感を感じる日である。

もちろん生徒にしても、生まれて初めて、これだけたくさんの時間を
勉強に費やした子もいるわけであるから
最後の授業日をむかえて、チョッと満足げな表情ではあった。

中学3年生にとっては、この夏の講習会の意義は大きい。
この成果によって志望高校のランクが3つも4つも変わることもある。


学校教育が意味をなさなくなってから、
「中学3年生の夏休みは塾の夏期講習に行く。」っていうのは
私の塾のような田舎の地域でも、半ば当然のことになっている。


逆に、塾に時間を管理されず、自分で計画を立てて
家庭でしっかり学習ができる子どもがいるなら
もう商売抜きでご褒美を与えたいくらいである。


でも、やはり中学生でそんな行動力、精神力がある生徒は
本当にごく稀であろう。


だから、勉強という世界から完全に解き放たれて
この夏休みをお遊びで満喫した子どもたちもたくさんいたようである。


夏休みが始まってから、町にいきなり茶髪の子どもたちが増えたのは
「よ~し、1ヶ月間遊びまくるぞ~っ!」ていう
その子たちの決意の現れでもあったのであろう。


夏休み中のブログでも何回か書いたことがあるが
とにかく昼夜を問わず町には子どもたちがあふれていた。


「ゆずれない夏」シリーズでお話した子どもは
夕方起きて、夜中中遊んで、次の日の午前中に家に帰ってきて
また夕方まで眠る・・・・っていう
実に規則正しい生活を繰り返していたようである。

私の塾の夏期講習会に通っていた生徒たちとは

完全に別世界の夏休みである。


最近の夏休みの子どもたちの生活を見て
私はいつも童話の「アリとキリギリス」の話を思い出す。


アリは夏の暑い時期に、汗水たらして冬のための食料を集めている。
一方キリギリスは、アリたちを横目に歌い踊っている。
やがて冬がやってきて、アリたちは暖かな家の中で楽しい生活を送っている。
キリギリスは食料も家もなく、外で凍えている・・・・


結末は・・・?

たしかアリがキリギリスを助ける?って結末だったような気がするが
記憶は定かではない。
もしかしてキリギリスは凍え死んじゃったって結末だったのかもしれない。


もちろん、この夏に勉強をさぼり、勝手気ままな毎日を送ったとしても
本当のキリギリスのように、この冬食うに困るということはない。


しかし、実際の社会における「キリギリス」のような人間は、
この夏休みに限らず、これからの人生のあらゆるところにおいて
努力することを拒み、楽な方へ、楽な方へ・・・・と生活が流れていくのだ。


その影響は「冬の食料がない!」なんてダイレクトに現れるのではなく
これからジワジワとボディーブローのように
その子の人生に効いてくるのだ。



1ヶ月間、好きな時間に寝て、起きて
ダラダラと気ままな夏休みを過ごしてきた子どもたちにとって
あさってから始まる時間に縛られた学校生活は
さぞかし地獄のように感じることであろう。

現に2学期の始業式を機に不登校になる子も多いと聞く。


ま、子供のうちは、それでもまだ復活のチャンスはある。

しかし、残酷なことを言うようであるが
弛緩しきった精神と体力の人間は

そう簡単に変われるものではないのも確かである。


最近は「子どもには子どもの考えがあるから・・・・。」って言い訳で
完全育児放棄している親も多いようだが
そんな親に育てられたキリギリスのなれの果てのような人間が
人生をアリのようにまじめにがんばって生きている人々に

危害を加えないことを祈るばかりである。




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