まあ、ふざけている場合ではないのだ。

庭を始める前までは

植物の如何に狂暴たるかを

知らなかったのだ。

 

自分で植えた自業自得のものの中で

筆頭株なのがこいつ、クラウンベッチ。

こいつは写真で見る分には

ピンク色の愛らしい花を咲かせるのだが、

マメ科の植物で地下で野太い根を張り

あたりを瞬く間に埋め尽くすのだ。

 

次に厄介なのがこのイワミツバ。

こいつは斑入りの涼しげな葉が

鑑賞に値するのだが、

こいつもみっちりとした根を

広範囲に広げていき、

抜こうにも抜けなくなってしまう。

とはいえ、大至急の駆除対象だ。

 

近々駆除対象にする予定なのが

この子、アストランチア。

こいつも写真で見る分には

涼し気で美しい花を咲かせる。

ところが庭に生やすと

恐ろしい勢いで繁茂する。

ちなみにその美しい姿とは裏腹に

花の匂いは銀蝿が好みそうなタイプ。

 

さらに油断ならないのが、

かつて自分で植えたジューンベリーの木が

本体は根切り虫によって朽ちてしまったが

その子供たちが数年たって無数に生えてきている。

あらぬところに無数の木に生えられたら

庭がそのまま林になってしまうではないか。

 

田舎に住んでいると恐ろしいのが、

庭に勝手に野良の桜や柳が生え出すのだ。

丁度ありがたいところに生えた山桜は

そのまま庭木になってもらったが、

そうではない者たちは速やかに抜かねば

ジューンベリーともども

我が家を林の中に埋没させようとする。

ちなみにこれが抜いた桜と柳。

剣先スコップで自分、頑張った。

 

手術の傷がまだ癒えてないってのに、

植物どもめ、ちょっとは手加減しろ。