「Young At Heart って
どんな歌だっけ?」とふと思って
ストリーミングでシナトラを聴いてみる。
彼の歌声を聴いていると
歌詞を読んだ時には
「いや、無理でしょ」と思っていた、
今この歳からの恋も
できそうな気がしてくる。
いつもの手順で、いつものコーヒーを、
いつもと少し違う気分で淹れる。
猫舌の妻はこちらの気分など知る由もなく
コーヒーが冷めるまで
ソファに寝転がって携帯を眺めている。
「愛している」などと臆面もなく
言える間柄ではなくなってしまったが、
「いざとなったらあんたの目にも脚にも
なってあげるよー」と言ってくれた妻に
これからもコーヒーを淹れていきたい。