「世の中には、予測不可能な出来事が多い」
その言葉を聴いた時に、ネガティブな事が浮かんでしまったならば切ないけれど、ポジティブな事が思い浮かべば万々歳。
特に身の回りの出来事ならば、良い方向に物事を進めていきたいよね。
もちろん、刻む一歩一歩の中で越えるべき壁は出て来るけれど、それもまた自身の成長に繋がるチャンスと取れるかどうかで変わってくる。
オレ自身も様々な経験の中で未だ学ぶ事は多いし、予期しなかった出会いもあるけれど、だからこそ人生は面白いと言えてしまう自分を褒めてやりたいなと思うね。
そんな前置きからの、今回のシンガー紹介。
彼女との出会いも予測はしてなかったけど、色んな繋がりから良い方向へと導かれていってるし、何より彼女自身が前向きに未来と向き合えてるのが嬉しい。


では、改めて。
走れ…って言われて走る様なイイ子ちゃんなら苦労は無いでしょうけれど。走れと言われたら、私はほぼ間違いなく、走る以上の何かを残すでしょう。手は抜かないし妥協はしない。ただ、誰かの操り人形にもならない。さぁ、今日は何処まで行こうかな。それすら事前に決める必要もないか。貫くは己が心、煌めくは音符の刃。全身全霊の雷鳴シャウト...カムイ・ズウ!!


Roadto_20200425_カムイズウ01

Twitter:https://twitter.com/mukoji442


カムイとのちゃんとした形での出会いは、APMNの爆弾少女・直実が定期的に主催しているイベントNow On Meの中で、カムイがお客様として遊びに来ていた時。
直実と同じボイストレーニングの先生についている所からの繋がりで、直実の事もお姉さんの様に慕っていて、直実もカムイの事を大切に思っているのが伝わる空気感やったのが見てて微笑ましかったね。
後は何よりも、そのイベントの中でも積極的に音を楽しんだり一緒に心弾ませたりしてる姿が、本当に音楽が好きなんやなという気持ちが伝わってきて。
きっと彼女自身も歌った時には、直実と同じ様に、聴き手に楽しさを伝えられる原色の響きがあるんやろうなと直感で感じた。
その流れで色々話をさせてもらった時に、まだライブ自身の経験はそんなに無いといった話をしてて。
先生が主催するなべちゃん祭りも今は行っていない為、今後どうしていくのかを模索している段階だという事で。
その時期がちょうど12月の革命前夜に近い日付やったんで、やったら一曲歌いにおいでって事で、半ば強引に引き込んだのは言うまでもなく。
もちろん、その勢いで、Iwooの店長もっちーにも「彼女も歌い手やから、仲良くしてや♪」と紹介するという所までがワンセット(笑)
いきなりの誘いやったからどうかなとは思ったんやけど、好意的に受け取ってくれて、色々と予定を組み直してくれた上で出演してくれる事になったのは嬉しかったね。
飛び込むべき場所に前向きな気持ちで飛び込めるのは、チャンスを掴む為の必要な要素やからね♪


そして迎えた2019年12月14日
直実のステージの後に、バトンを引き継ぐ形でステージに立ち、一曲爆発的なワンオクの楽曲をぶちかましてくれて。
Iwooの客席で見た時に感じた真っ直ぐな音楽愛と、良い意味での勢いが、会場全体の熱を一気に引き上げてくれたのを肌で感じた時に、率直にRockが似合う子やなと思ったね。
本人もロック系の音楽が好きだと言うてたし、唄う事の喜びと、会場全体で一体となって音を楽しむ姿が、彼女の放つ輝きをより高めていたのが印象的やった。
その上で思ったのが、もっと長い時間で見てみたいなと。
瞬間的な爆発力は確実に在ったけど、それを持続させての爆発の連鎖を生み出した時に、どんな衝動が生まれるかなと。
後はやはり、経験値を重ねる事で色々と見えてくるものもあるやろうし。
そんな未来への期待を篭めて、直ぐに4月のAPMNのオファーをしたのは言うまでも無く♪


あくまでこの日段階の話としてやけど。
客観的な技術力においては、まだ未完の部分はあったし、本人もそれを自覚しているからこそ成長したいという気持ちを強く持ってるのを、話をしている中からもひしひしと感じられた。
もちろん、それは前向きな要素やし、その想いが正しい歩幅で向かっていけば必ず進化出来る筈。
焦らずに、でも確実に進んでいける様に、出来る範囲で見守っていくのもオレの役目かなと。


そして、年が明けての2月2日。
たまたまIwooのHPを見た時に、普段よりも多くのシンガー達で20分毎のステージを行うイベントの出演者の中に、カムイの名前を発見して。
昼に直実のライブを見に行ったその足で、飛び込みでIwooに乱入してきました。
これから経験を重ねていく彼女にとって、長過ぎない20分という枠と、様々なシンガー達の色彩を肌で感じられるのは重要な要素。
良いイベントを用意してくれたなーと思いながら現地に行ったんやけど、他の出演者達とも積極的に話をしてたのはIwooの空気感のおかげかな。
そして、実際のステージに関しては、カムイの良さがストレートに現れたライブやったね。
個人的にカムイの音魂が突き抜けた瞬間だと思ったのがamazarashiの楽曲を柔らかさと共に鋭さを以って歌い上げた場面。
Amazarashiは言葉を大事にする作品が多いから、いざCoverしようとしても、そのままなぞるのを重視してしまって、其処に己の個性を乗せるのが難しいんやけど。
カムイの場合、自然体で自身のRock魂と楽曲自身に宿る世界観との融合が出来ていた。
そこで「おっ?」と驚かされてから、そこからは良い意味での彼女のペースでライブ会場を引っ張っていた。
全体を通して力強さが感じられるステージで、カムイの唯一無二の個性が、確かな蕾となって、その瞬間から確実に育ち始めているなと感じたね。
彼女の場合、やはり自身の音を楽しむ喜びと共に、周りの人達を巻き込みながら一緒に盛り上げていく空気感が似合うなと。


そして何より思ったのは、未完だからこその未知の可能性が在るという事。
声質が優しく女性的な部分もあるから、人によっては柔らかな楽曲を求めるかもしれへんし、オレはその声でRock魂を爆発させる事に価値が在ると思ってて。
色んな楽曲に挑戦する事で、これから先の未来も道筋も色々と出来上がっていくやろうけど、そのいずれもが前向きな方向に繋がっていく筈。
その上で、カムイ自身、ライブ後に色々話をした時に「聴き手を巻き込んで盛り上げる事」が自分のやりたい事だといった想いを改めて再認識したと言うてたし。
好きの気持ちが、そのまま芯の強さにも繋がってるから、どんな楽曲と向き合っても、自然とカムイの世界と融合させる事が出来るんやろね♪


Roadto_20200425_カムイズウ02

もちろん、今後、技術的な部分の進化も確実に見えるやろうけど、このブレない信念こそがカムイの音魂の魅力。
会場で会った時には、ステージ上でもフロアでも、一緒に音を楽しみながら、その日だけの一期一会のライブを楽しもうぜ♪


当たり障りのない選択肢を選び続けていれば、多分人生そのものは危うげなく進み、不幸は少ないだろう。
それが悪い事とは決して思わないし、実は一番ゆったりと過ごせる幸せの形かもしれない。
音楽に関しても、誰もが感動する曲はあるし、それは結果的に名曲となって人々の心の中に残る。
その上で思うのは、オレ自身はついつい未知の可能性に惹かれるなという事で。
且つ、直感的にやけど、この人はきっと進化するといった確証もあるんよね。
例えばAPMN内で言えば、鈴木淳美の爆発的な成長は初期の彼女を見てた人は想像しなかったかもしれないけど、オレは初めて会った時にスゲェ逸材がいるやんって思ったし。
直実に関しても、彼女の歌い手としての活動の初期の頃から見てたけど、様々な苦労をしながらも、音楽を愛する気持ちを持ち続けた事で、今は存在そのものが音楽になった。
逆に、音楽に対する向き合い方が愛情から利益の為といった違う方向に向いてしまった事で、結果、音楽から身を引いた人達も多々見てきた。
そういった前例が在るからこそ、音楽に携わる人達の変化には敏感になるし、それが良い方向に進んで欲しいなと願ってしまう。
無論、どの道を選ぶのも自分自身やし、オレが無理やり道を指し示すべきでは無い。
ただ、守るべきだと感じた音楽に対しては、これからもオレなりのやり方で向き合っていくし、その上で信じてくれたなら、オレもその人の音楽を信じ抜く。
それこそが、音を通して作り上げられる絆の形であり、オレの目指す「音楽を愛する人達の優しい居場所」に在るべき空気感なのかなと♪



APMN_Vol.32_ドカver.

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