カード問題(シャッフル②) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きです。

 

カードをシャッフルするとどうなるかという問題の第2弾です。

 

偶数枚のカードを上下半分に分けて、交互に1枚ずつ重ねることを「カードを切る」と呼びます。
例えば、上から1, 2, 3, …, 9, 10と番号をつけた10枚のカードを切ると【図1】のように、カードの順番は上から1, 6, 2, 7, 3, 8, 4, 9, 5, 10の順になります。このとき、次の問いに答えなさい。(富士見中2023)

 

⑴ 【図1】の状態からさらにもう1回切ります。このとき、上から3枚目と8枚目に移動するカードの番号を答えなさい。

 

右矢印 「カードを切る」とカードが何枚目に動くのか書いていくと次のとおり。

よって、2回切ったとき 3枚目は6、8枚目は5

 

⑵ 18枚のカードを切ります。
 ①上から7枚目のカードは、上から何枚目に移動しますか。
 ②上から15枚目のカードは、上から何枚目に移動しますか。

 

右矢印 小問⑴から分かるのはカードを切ると上半分は奇数枚目に小さい順に並び、下半分は偶数枚目に小さい順に並ぶということ。

 

そこでカード18枚のときを表にすると次の通り。

よって①上から7枚目のカードは13枚目、②上から15枚目のカードは12枚目に移動する。

 

⑶ カードを切ると、上から30枚目のカードが上から10枚目に移りました。このとき、カードは全部で何枚ありますか。考え方や途中の式も書きなさい。

 

右矢印上から10枚目」=偶数枚目に移動したということは下半分にあるカードということ。

 

とすると下半分のカードは順に2,4,6,8,10枚目に移動するからこの30枚目のカードは下半分の上から5枚目にあったということ。

 

よって上半分にあるのは 30-5=25枚のカードだと分かるから、カードは全部で 25×2=50枚 完了