以前の記事の続きです。
積み木問題でも立体切断の問題などと同じようにイメージ力勝負のところが大きいものもあります。
今年の入試問題ではたとえば次のようなものが出されています。
右の図のような積み木をたくさん用意します。
縦の長さが3cm、横の長さが5cmの面は全て赤色にぬられていて、他の面は白色にぬられています。これらの積み木を使って、すき間なく積むと、下の図のような立体になりました。また、この立体を上から見ると長方形になりました。(雲雀丘2023)
⑴ 積み木を何個使いましたか。
問題文にある図はわざと実際の長さと見た目を変えてあるので、これを参考に(頼りすぎずに)もとの形をきちんと再現できるかがほとんどすべてという問題です。
4つの部分にばらした様子を図にすると次の通り
①で6コ、②で2コ、③で2コ、④で4コ使っているから合計14個
⑵ 立体の体積を求めなさい。
積み木1コの体積が 4×5×3=60㎤。これが14コあるから 60×14=840㎤
⑶ 立体で、外から見える赤色の部分の面積は全部でいくらですか。
①~④のそれぞれについて求めてみる。赤くぬられた面1面の面積は3×5=15㎠なのでこれをできるだけ使うと
①正面で赤が見えているのは横10㎝×上から2㎝=20㎠。裏で見えるのが6面ぜんぶなので90㎠
②正面が横6㎝×上から2㎝=12㎠。裏が2面ぜんぶで30㎠
③上の2面がぜんぶ見えるから30㎠
④左右の2面がぜんぶ見えるから30㎠
以上の合計で 212㎠