以前の記事に関連するテーマです。
さいころや立方体の展開図もいろいろな試験で登場します。いつでも確実に解けるように、自分なりの解法ルールをしっかり決めておきたいところです。
たとえば次のようなやり方があります。
右の図は立方体の展開図です。この展開図を組み立ててできる立方体について次の問いに答えなさい。(渋谷教育学園渋谷中2021。小問⑶は略)
⑴ 立方体の見取り図に向きも考えて数字をかき入れなさい。
最初に展開図にわかりやすく文字を書き入れていく
まず11(主役になりそうな番号)の4つの角に「あいうえ」と左上から反時計回りにつける。
つぎに「あ」からタテ1ヨコ2(またはタテ2ヨコ1)進んだ角にカタカナ「ア」を書く。進めるところが2か所あれば両方に書く。
同じように「い→イ」も書いていく。
同じく「う→ウ」も書いていく。このとき「ウ」からはさらにタテ1ヨコ2(またはタテ2ヨコ1)進めるのでこの「ウ→う」も書いておく。
同じように「え→エ→え」も書いていく。
こうしてできた完成図で、同じ文字どうしが、立方体にすると重なる場所。
小問⑴の立方体に文字を書きいれていく
完成図にある文字を小問⑴の立方体にあてはめる。上の面はそのまま「あいうえ」で、「あ」の対角線にある角が「ア」、「い」の対角線にある角が「イ」、「う」の対角線にある角が「ウ」(かくれて見えない)、「え」の対角線にある角が「エ」という関係になっている(そうなるように展開図にカタカタをふっていった)のでこれを書き足す。
この左側「いエアう」の面を先ほどの展開図で探してみる。
するといちばん下にある7の面だとわかる。ただこの7はふつうの向きだと左上から反時計回りに「アういエ」となるので、これに合わせると立方体ではちょうど逆さまの向きになる。
同じようにして右側「うアイえ」の面は2とわかり、展開図では2は左上から反時計回りに「えうアイ」となるので、これに合わせると向きは右に倒れた形となる。
⑵ 同じ立方体になるように向きも考えて展開図に数字をかき入れなさい。
手がかりとなる11と13のまわりに記号をふる
先ほどの完成図とてらし合わせて、11と13のまわりに記号をふっていく。
「タテ1ヨコ2」のルールで残りにも記号をふっていく
さきほどの「タテ1ヨコ2(またはタテ2ヨコ1)」のルールで、残りのすべての角にも記号をふっていく。
あとは最初の完成図を参考に、向きも考えながら数字を入れていけば完成。
<参考>