とりあえず全部を足してみる(その2) | 受験算数はきょうもおもしろい

以前の記事の続きになります。

 

 

平均算(平均を求めたり平均を使ってもとの値を求めたりする問題)では、この「全部を足してみる」ことが問題解決の糸口となることも多いです。

たとえば次のようなもの。

 

星 A、B、C、Dの4人が算数のテストを受けました。テストの結果は次のようでした。

  ・AはDより6点高かった

  ・A、B、Dの平均点は84点だった

  ・A、C、Dの平均点は70点だった

  ・B、Cの平均点は63点だった

次の問いに答えなさい。

1)A、B、C、Dの4人の平均点は何点ですか。

(問2は略 立教池袋2013)

 

 

正解は73.5点

右矢印 平均点についての3つの情報から

 

    (A+B+D)÷3=84     A+B+D=252・・・①

    (A+C+D)÷3=70     A+C+D=210・・・②

    (B+C)÷2=63        B+C=126・・・・・・③

 

という3つの式ができる。そしてよーく見ると、①②③の左辺にA、B、C、Dちょうど2コずつのペアができているから、とりあえず①②③を全部足してみる。すると

 

 (A+B+C+D)×2=588  

             つまり A+B+C+D=294 

  よって4人の平均点は 294÷4=73.5点 完了

 

 

なお、このあと4人の点数がA:87点、B:84点、C:42点、D:81点とでるのですが、Cさんだけが極端に点数が低いというあまり見ないパターンになっています(Cさんみたいにならないでねという学校側のメッセージかも!?)