幼稚園の土曜参観で、「子育てに関する講演」なるものがありました。

最悪でした。


まず、講演を聴く保護者の態度(園児は別室で担任と過ごしていた)。

講演が始まっても、隣の人としゃべっている父母の多いこと

いまの若いパパ・ママはそんなものか? とも考えましたが、若者がみな、そんな人ではないはず。

講師の話が下手だったことは置いといて、人の話をちゃんと聞くことからはじめてみませんか???


そして、何より、講師のレベルの低かったこと!

元は小学校の校長として定年退職、定年後も10年以上、県だか町だかの、社会福祉協議会だか教育委員会だか何かの会長や事務局長(?)職をいくつも経験された方とのことですが、


1時間の講演時間、ほとんど抽象的な話ばかり

たとえば、「親が子の姿を見て学ぶことがある」とか「早寝・早起き・朝ごはんの習慣が大事」なんて、「親」として3、4年の経験があれば、私のように教育に携わっていない者でも分かるような、一般論ばかり。


資料に書かれていることを読むのみ

ステージの上に映したパワーポイントのプレゼン資料、あるいは、これとは別に、保護者に配布したパンフレットに書いてあることを順番に話していくだけの内容。


私は1時間、何かためになる話はないかと思って聞いてみましたが、無駄でした。

講演の後、「すばらしいお話を、ありがとうございました」とあいさつしていた、保護者の代表がかわいそう。

話なら、幼稚園の園長先生の方がよっぽど、うまいし、ためになる。。。



さて、この講演会は、誰のためのものだったんでしょう?

きっと、教育委員会や幼稚園は、「子育てに苦労している親のため」と考えたのでしょうが、

私には「講師のため」または「町の教育委員会(or 町役場の職員)のため」のイベントにすぎないとしか思えませんでした。


●教師OBで教育委員会の人間を講師に起用すれば、保護者のためになると安直に考えた?(まず、このオジサンの話がおもしろいか否か、教育委員会のメンバーは知っているのか???)


●小学校の校長の経験者だから、いい話をできると考えている?(大部分の校長は、ムダで長い話が好きだが、文句を言える人が校内にいないから、本人も気づかないまま「元・校長」の肩書きを誇らしげにしている)


●教育委員会の人間を講師に起用することが、実は教育委員会(or 町役場の職員)のためになる?(この講演に、税金がいくら使われたのか???)


とにかく、せっかくの休日に1時間もムダ話を聞かされて、時間がもったいなかったというのが私の感想でした。

この講演の経費は、場所代、講師への講演料、幼稚園の先生の給与(休日出勤といっても月曜日が第旧だが。。。)くらいだと思いますが、忘れちゃいけないのが、数十人(?)の保護者の1時間をムダにさせたことです。

そういう意識がないと、いつまでも「教育委員会」がお役所仕事だと批判されますよ。。。