ユニクロでサマーセール中。

夏期講習の必需品。

冷房効き過ぎ対策に、一枚あると安心。



悶々としながらも勉強を続ける長男の元に
SAPIXの先生から電話が入ったのは
入試を翌日に控えた1月31日、
夕方頃でした。

11月の保護者面談でもお世話になった、統括の先生からでした。

SAPIXでは、1月31日に受験生を激励するために
先生が一人一人に電話をくれます。
これって、ものすごく力になると思うんです。
長男はSAPIXの先生方をものすごく信頼していたし、一緒に沢山の時間を過ごしてきたし、大規模校舎では無かったので先生方も子供たち一人一人をきちんと覚えてくれていたし、何より、長男の「ここの学校に入りたい」という気持ちを一番理解してくださっていたから。

家の電話が鳴ったら、
長男が2階からすっ飛んできました。
◯◯先生からだよ、と言うと嬉しそうに電話を代わって、10分くらいずっと話し込んでいました。

ひとしきり話して満足した様子で、電話を私に代わってくれました。
先生に、ここしばらく長男がこれまでで一番酷いスランプに陥って、メンタルもボロボロになり、これまで解けていた問題が解けなくなっていたことを話すと、
先日ご相談に乗っていただいた算数の先生からその話は聞いている、と。
それで心配して、統括の先生が直々にお電話をくださったのかな。

「ただ、今話した感じからすると、
もう吹っ切れているような気がしたんですよね」

え?そうなんですか!

「長男くん、きっと頑張ってくれると思います。やれることは全てやった。大丈夫。
あとは信じましょう」

そうですね。ハイ。

何故か私まで泣きそう。
でも、泣きそうになったのは不安だからというのではなくて
統括の先生の言葉が
あまりにも心に響いたから。

「やれることは全てやった」

「大丈夫」

「あとは信じましょう」

先生がそうおっしゃるならば、きっとその通りなんだ。
素直にそう思えました。
そして、今更ジタバタしても仕方ない。
今日は知識の確認をざっとする程度にして、明日の持ち物を準備させて、
早めに寝かせよう。
きっとすぐには寝付けないんだろうけど
横になるだけでも疲れが取れるはずだから。

明日の荷物の確認。
受験票、筆記用具、SAPIXのテキスト。
SAPIXから貰った資料に書いてあった持ち物リストを参考にして、他にも長男が「これ飲むと頭が働く感じがするんだよね」と言って気に入っているブドウ糖のゼリー飲料、使い捨てカイロを多めに、それとお守り、縁起担ぎのグッズ、
SAPIXから貰ったVバッジと、合格パスポート。

そこまで一緒に準備して、
なんだかまた胸がいっぱいになる。
とうとう、こうやって入試の持ち物を準備する時が来てしまったか。
あれから3年。
とうとうここまで来たんだな。
いつ「もう受験なんてやめる」と言い出すかと思っていたのに
とうとう投げ出さずにここまで来たんだな。

正直、こんなに根性のある子だとは思っていなかった。
長男のことを見くびっていた。
私自身、中学受験がここまで激化しているとは思っていなくて
完全に見通しが甘かった。
なのに、最後まで本当によく頑張ってくれて、ただそれだけでも、長男のことを誇りに思うし
結果はどうであれ、ここまで頑張り続けてくれたということ自体に
ものすごく価値がある、と思えました。

一緒に最終確認をして、早めに食事と入浴も済ませ、明日の起床時刻を確認しました。

長男、寝る前に私の所に来て
何かな?と思ったら急に

「1月校の入試の前日と同じ気持ちになってきたよ」

そうか。
少し落ち着いたかな?

「うん。早く戦いたくなってきた。
明日は力いっぱい戦ってくるよ」

笑顔でそう言って
じゃあおやすみ、と自分の部屋に戻って行きました。

確かに、統括の先生が仰る通り
数日前と違って、なんだか吹っ切れているような。
一番辛い時期は乗り越えたのかも?

翌日は私も4時には起きていないといけないのに、心臓がバクバクして全然眠れない。
長男はもう眠れたかな。
明日は力が出し切れるといいな。

眠れない、眠れない、と思っていたのに
いつの間にか眠ったようで
アラームの音で目が覚めました。

そしてとうとう、
決戦の日がやってきました。