合格祈願のクマさん。ご祈祷してあります。

机の上にいつも居ました。


9月になってSS特訓が始まりました。

そしてここから9月、10月、11月、12月と

計4回の合格力判定SAPIXオープン

この4回の偏差値でその子の最終的な持ち偏差値が出て、受験校を最終決定することになります。

そして学校別SAPIXオープンは、難関校を目指す子達の為に、当該の学校の過去問をSAPIXが研究し尽くして予想問題を出題する公開テスト。


夏の頑張りがここから発揮されるか否か。

そして自分の力が詳細な数値として出てくるので

受験生にとってはここからが正念場。


最悪の場合には、受験校の変更を余儀なくされることになります。


5月にSAPIXの一回目の個人面談があった際

先生からは


「第二志望はB中学ですか。

偏差値を少なくともあと8は上げないと、B中学は戦えない。

まぁ受けるのはいいが、どうしても受けるのなら第一志望はA中学では厳しい。変更した方が……」


と言われていました。

ズバリ言われて主人も私も、現実を思い知らされた気分でしたが

先生から言われた内容を長男に伝えたら、

長男は

「分かった。偏差値上げればいいんだよね?」

と言っていました。

でも

みんなも頑張っているし

偏差値を8も上げるなんて不可能じゃないのか?

本人には勿論言わなかったけれど

私は勝手にそう思っていました。

そして夏前に完全にスランプに突入、

そもそも

受験自体をどうするのかも分からない。

でもとにかく黙って見守るしか無い、

モヤモヤしながら過ごしていたのですが


9月のある日、SAPIXから帰宅した長男が

驚くようなことを言いました。


「第一志望の学校、B中学にしたい」


え?

てっきり受験を辞めたいと言い出すと思っていたから、完全に寝耳に水でした。


「偏差値が足りないのは分かってる。

でもどうしてもBを受けたい。

落ちてもいいから受けさせてほしい。

もし受けなかったら一生後悔する」


第一志望校はずっとA中学でした。

第二志望がB中学でした。

なんなら両方受かったらどっちにするか迷う程、どちらも同じくらい気に入っていた。

ここに来て第一志望をBに、

第二志望をAに、

入れ替える形で変更したいと。


偏差値的にはA<Bですが

カキシとSSの志望校別で

同じB中学を目指すお友達と一緒になり

少なからず刺激を受けたようでした。

まっすぐ私の目を見て、

自分の意思を言う長男は

「本当に私立に行きたいのか分からなくなった」

と言っていた時とは明らかに違って

しっかりと自分で意思決定出来る、

少しだけ大人になった長男でした。


「そうか、分かった。

B中学にするんだね。

あなたが自分でそう決めたんだね。

だったらそうしよう。

よく自分で決めたね。」


偏差値的にはまだB中学の80%安全圏には届かない。

でも、自分で決めたのなら

よし、やってみなさい、と背中を押してあげたい。


ダメだった、と言って泣く姿を見たくない、

親としてはこれ以上辛い思いをさせたくない、

とも正直思ったけれど

自分でそう決めたのならば

どんなに辛くても精一杯頑張れるだろうし

どんな結果が出ても、きっと後悔しないはず。


それにしても

あの子、本当に成長したな。

いつ辞めたいと言ってくるかと思っていたのに。

しかも、守りに入るんじゃなくて、敢えて難しい方の学校を選ぶなんて。



迎えた9月中旬、B中学の学校別SAPIXオープン1回目。

出来るだけアウェイな状況で受けたいとの本人の希望で、大規模校舎で受けました。

この時は主人が会場までの付き添いをしましたが、雰囲気で完全に飲まれてしまったと言っていました。

この時のB中学合格判定は20%。

まさにコテンパンにやられた結果でした。



続いて9月下旬、第一回合格力判定SAPIXオープン。

私が学校説明会に参加した学校で受けてみたいとのことで、この時も主人が付き添い。

試験を終えて本人は「なんだかイマイチだった」と手応えが無さそうなことを言っていた。

結果は

第二志望に変更したA中学で60%。

第一志望に決めたB中学はやはり50%

半々、ってところか。

第三志望以下は全て80%。

一度のSOで決めずに、4回の偏差値の平均で最終決定するように、と言っていたから

まだあと3回ある。


10月中旬、マンスリー実力テスト。

コースは横ばいだけど偏差値が上がってきた。


10月下旬、第二回合格力判定SAPIXオープン。

学校別SOの時に雰囲気に飲まれたということもあり、練習の為に今回も大規模校舎での試験。

この時は科目によってはまぁまぁの手応えがあると言っていて、得意の社会で高得点。

上り調子の国語にも助けられ、これまでのSOで一番良い偏差値が出た。

それでもB中学60%。

A中学はとうとう80%。安全圏に突入。


11月中旬、第三回合格力判定SAPIXオープン。

この時は第5志望にしている学校の校舎で受けました。

第二回の時ほどでは無かったものの、第一回よりも上がっている。

それでも、B中学は50%。

A中学が60%。

どんだけ難しい学校なんだ…

そして、周囲もみんな頑張っているから

偏差値と合格判定は上がらない。


11月下旬、学校別SAPIXオープン

B中学2回目。

B中学のお膝元の校舎で受けたいとの本人の希望で、付き添ってきました。

生憎の天気でしたが、本人が試験を受けている間に

B中学まで歩いて行ってきました。

門の外から校舎を見て、手を合わせる。

どうかどうか、お願いします、長男を合格させてやってください、と。

判定はやはり厳しいもので、

B中学の合格可能性は50%。



計4回の合格力判定SOの偏差値は

当然のことながら、その子その子によって違う動きをするそう。

大抵は上がったり下がったり、4回の結果がギザギザになるとのこと。

さてあと1回、我が家の場合はどうなるんだろう。


担げる縁起は担いでおきましょう。

これ美味しいのでオススメです。