必ず見学に訪れておくこと、
熱望校以外にも、併願校は幅広く検討しておいた方が、後々になって慌てずに対応出来ることを書きました。
塾主催の学校説明会、学校主催の説明会などかなりの数の説明会に参加しましたので
その時の記録を掘り起こして、記事にしてみようかと思います。
2022年頃の情報ですので、既に古くなっている可能性もございます。
受験をお考えの方は、必ず学校の公式ホームページなどで最新の情報をチェックしてください。
また、私の個人的な主観も偏見も入っているかと思います。
現在そこの学校にお通いのお子様もいらっしゃいますし学校関係者の皆様へもご迷惑をおかけするようなことは、あってはならないことだと思います。
ですので、あまりネガティブな情報については記載したくないと思っています。
実際に足を運ぶことで、それまで知らなかった良い一面を沢山知ることが出来ました。
そういったポジティブなことを中心に書いていきたいと思います。
ご了承いただければと思います。
さて、今回は攻玉社中学校
2022年7月にSAPIX主催web学校説明会、
後日に学校主催学校説明会、秋に開催の文化祭にもお邪魔させて頂きました。
攻玉社は中高一貫の男子校
高校募集はありません。
私が受験生だったウン十年昔から伝統校かつ名門校でした。
近年偏差値や進学実績もかなり伸びています。
場所は東京都品川区
東急目黒線不動前駅より徒歩1分
駅から本当にすぐです。
攻玉社は敷地の入り口部分がちょっとオシャレなんです。
門を入ってすぐに上り階段になっていて、
意外とこのような入り口の学校は無いので、昔はよくドラマの撮影などにも使われていました。
都内の学校なので敷地面積は広くは無いのですが、土地を上手に利用していて施設設備は申し分なし。
自習室完備。
食堂あり。説明会当時はコロナ禍だったので販売のみでしたが、現在は変更になっているかもしれません。
図書館は蔵書38000冊
温水プールあり。
珍しいところでは標本室もあり、生物部が管理しています。
2023年春に校長先生が交代されたようです。説明会当時は2022年でしたので、こちらには前校長先生の岡田先生のお話を記載しています。
最初に校長先生からのお話。
創立159年、福沢諭吉ら明治の教育者である近藤真琴さんが創立者。
「誠意・礼譲・質実剛健」を校訓としており、
【他山の石以て玉を攻(みが)くべし】
が建学の精神となっています。
これは周りから刺激を受けて自分の長所を伸ばす、切磋琢磨する、という意味だそう。
攻玉社は元々は海軍の養成学校でした。
多様な個性を尊重し、潜在能力を引き出す教育を意識しており、様々な挑戦を後押ししているそうです。
また、感謝する心が自己肯定感を上げるということで、校長先生がおっしゃるには
「中学受験をしたことは一生誇れること。
小さな挫折を恐れず何でも挑戦してください」
とのことでした。
また、男子校なので、異性の目を気にせず自分のやりたいことを突き詰めてほしい、
オタクだのキモいだの言われないしレアな趣味を持つ仲間も見つかりやすいので、ともおっしゃってました。
また、進学校でありながらクラブ活動も盛ん。運動部に所属のお子さんが多く、文武両道の学校とのことでした。
何か問題が起きた時にどう対処するかを6年間で身につけてほしい。
周りを巻き込んでチームとしてやっていくという、リーダーシップやコミュニケーション能力を磨くことでプレゼン能力も身につけてほしい、とも。
また、攻玉社の先生方には
・常識と思っていたことが本当に合っているかを問いかけるような授業をしてほしい
・知的好奇心を刺激するような授業をしてほしい
・生徒のちょっとした変化に気付いてほしい。何かあれば声掛けを
とご指導されているとのお話でした。
次に広報の先生からのお話。
一学年6クラス、240名
中1中2をstage1
中3高1をstage2
高2高3をstage3
という3つの段階に分ける3ステージプログラムで、段階に合わせた教育を行っているそうです。
多くの進学校がそうであるように、攻玉社でも中2までで中学の内容を終えます。
また、塾は必要ないとのこと。
毎日宿題が出され、小学校までは受動的な学習だったのを自発的な学習へと変化するよう関わっておられるとのことでした。
英数国については成績不振者には補習を行い、意欲のある子には特別講習もあるそうです。
また、夏期講習もあり、面倒見の良い管理型の学校と言えそうです。
生徒さんの雰囲気は、活発なお子さんが3割、のんびりしたお子さんが7割とのこと。
全体的に真面目なお子さんが多く、先輩後輩の距離が近いのも特徴とのお話でした。
次に入試関連のお話もありました。
第一回入試 2/1
第二回入試 2/2
算数特別選抜 2/5
合格発表は即日。
算数特別選抜は算数Ⅰと算数Ⅱで、算数Ⅱは記述問題、倍率は3.1倍
また、第一回と第二回を同時出願し、両日とも受験した場合には「熱望組」としてボーダーが考慮されるそうです。
また、特待生制度があり上位10名が対象とのこと。
質疑応答で、いじめや不登校にはどのように対応されているかとの質問がありましたが、被害者の立場に立ち全力で対応されるそうです。
また、受験に向けてのアドバイスということで校長先生が
「努力が100%報われるわけではないです。即日結果が出るのでかなりシビアでもある。でもどういう結果であれ、それを受け入れる時に成長があると考えています。6年間どう過ごすか、長期的な視野をもって臨んでほしい」と話されていました。
学校に実際に訪問しましたが、広報の先生がおっしゃる通り全体的に真面目な学校との印象でした。海軍の流れということもあるのかもしれません。
電車の中などでも攻玉社の生徒さんを見かけますが、真面目そうで賢そうなお子さんが多いのが印象的でした。
2023年度SAPIX偏差値では2/1が46
2/2が53
2/5が59
回を追う毎に跳ね上がりますので、狙い目は2/1と思われます。
進学実績はホームページに記載されていますが、近年かなり上がっています。
入り口の偏差値に比べて出口の進学実績が素晴らしいということで、よくwebニュースなどにも取り上げられている学校。
こうやって着実に実績を上げているというのは、先生方の日々の熱心な関わりが成果になって表れているということだと思われます。
面倒見も良いので、ご子息を安心して預けることが出来る学校だと感じました。
合格鉛筆。
藁にもすがりたい。