A:「ほめてしまうと、調子に乗ってしまう」「ほめると、やらなくなる…」
そういう恐怖感に苛まれていませんか?ご安心下さい。まず、ほめられて嬉しくない子はいません。表情には出さずとも、心の中は充実感にみちあふれているものです。ただ、ポイントは結果ではなく、プロセスや姿勢をほめるという点です。以下に良い例と悪い例を紹介します。
×「100点取ったの?スゴいね!」
×「クラス上がって良かったね!」
×「○○ちゃんに点数勝ったなんてやるじゃん!」
こういうほめかたをしてしまうと、知らず知らずのうちにプレッシャーを子どもに与えることになります。「ほめられたいから次も頑張らなくちゃ」「期待に応えないと」という思考に陥り、ひどいケースではプレッシャーに耐えかねてカンニングをしてしまう子も散見されます。
○「疲れているなか、塾で良く頑張ってきたね」→ねぎらい
○「もっと○○君のきれいなノートを見てみたいなぁ」→さりげなさ
○「漢字の達人だね」→特別感
「良かったね」「スゴいね」というストレートな表現ではなく、頑張ったプロセスに対するねぎらい、頑張れば手が届く範囲であるノートに対するほめ、「達人」「名人」等、特別感を出すほめ。子どもがやる気になるほめ言葉はレパートリーが豊富です。
しかし、常に念頭に置いてほしいのは結果ではなく、プロセス。自分のためにではなく、子どものためにほめるという意識を持つことです。ほめのレパートリーを学び、子どものやる気アップに貢献できれば幸いです。