お待たせいたしました。お待たせしすぎたかもしれません。



全国統一小学生テスト中に受けた、早稲アカExiv校の保護者セミナーの内容をまとめてみます。

私的には、非常に良い内容でした。

同じ会場にいらした方は一発で分かると思うので、

「あ!同じ会場!」という方は、そっと教えてください😌




 中学受験とは

・中学受験未経験の親は、自身の公立高入試や大学センター試験と同一視してしまいがち。難関校を目指すには9割得点を目指す戦いだった。

中学受験は違う。難関校でも7割得点を目指す戦い。

倍率にしても、「3倍」と聞くと腰が引ける保護者が多いが、中学受験的には全然低い数字。

自身の経験と中学受験は全くの別物と認識して欲しい。


改めて言われるとなるほど!

 


 正しい情報を手に入れる

・二月の勝者を鵜呑みにしないで欲しい。

まるで、中学受験の参考書のように扱われているが、注意して欲しい。

作品としては素晴らしいもので、私(校長さん)もドラマもマンガも楽しく見ているが、誇張されていたり誤解を招く表現がある。

例えば、

「父親の経済力と、母親の狂気」

というキャッチコピー。

あれは、この作品のオリジナルではなく、開成中前校長の柳澤先生の、開成中の入学式でお話になった祝辞からの抜粋である。

「君たちは、お父さまの経済力とお母さまの狂気にも似た熱意によって、今この場にいる。

これからは、開成の生徒として自分の足で立ち、歩んでいかねばならない。

よって君たちは、これから東大を目指すべきではない。

(うろ覚え)

このように、世にあふれている情報は必ずしも正確ではなかったり歪曲して伝わっているものもある。情報の取得には注意して欲しい。


「東大に入学させたい」という親の想いで開成に入学してきたが、自分で考えて自分で進路を決めろ、という柳澤先生の素晴らしいメッセージ。感動しました。



 中学入試の今

・コロナの影響で受験率は下がるのかと思いきや、模試の受験率は20%アップ。

原因は定かではないが、コロナで公立の学校が全面休校に追い込まれた時に、私学はいち早く授業のオンライン化に成功していた。そんな事から、私学を望む親が増えたのかもしれない。

・少子化と言われているが、全国的に見た話であって、むしろ東京では子供の数は増えている。競争率は高まっていくと見込まれる。



 中学入試で求められる力

・今までは、「知識の習得を中心とした教育=記憶力、努力の量を測る」入試だった。

これからは、「学力の3要素(知識、思考力、表現力)」に重きを置いた入試。

難関校は「典型問題」ではなく、「初見問題」に如何に対応出来るのかを見る。身に付けた知識を如何に運用して、初見問題に対応出来るかどうか。

早稲アカでも、それに合わせてカリキュラムを変えた結果、昨年度の入試合格実績に成果があらわれた。


SAPIXで今やっている事が、後々生きてくるのかもしれないですね。



 新小4に向けて

・「さあ、皆さんいよいよです。覚悟をしてください!」

今までとは学習の量も質もスピードも変わってくる。

3年生までは、「本棚を作りあげてきた」学習。

4年生からは、「本棚に本を詰め込んでいく」学習。

6年生では、「本棚の本を整頓していく」学習。


例えがうまい!


 その他

・得意科目を伸ばすより、苦手科目を伸ばす方が時間対効果が高い。

得意科目を80点から90点に伸ばすよりも、苦手科目を40点から60点に伸ばす方がよっぽど簡単で効果がある。


確かになぁ… ビジネスでは、苦手を伸ばしても精々並になるくらいだから、得意を伸ばせと言われるから、混同しそうでした。



以上、私の心に残った内容でした。

二月の勝者の話題が、まさかあのような形で用いられるとは思いもしませんでした。

開成って、やっぱり良い学校ですね。(単純)


前田花恋ちゃんのエピソードの、「どうして勉強できることは他の事と同じようにほめてくれないんだろうね」という言葉も、早稲アカの創業者が会見で話した内容が基になっているそうです。




いやー、ホントに充実した時間でした。

早稲アカ、ナイスですね!