昨日は難問に挑戦して、いささか疲れました。


折れた手首がだいぶ具合が良くなってきたので、プッシュアップのSTEP1から始めました。

久々に上腕に張りを感じます。



先ほど、SAPIXに娘を送り届けて、コーヒー飲んで帰りを待ちながら記憶の整理。



先週お会いした大先輩から、

「中学受験なんてする必要無いよ。公立中学に行くべきだよ。」

との指摘を受けました。



その根拠として、


①その方のお子さんが、公立中から公立トップ高校に進み、東大と早稲田に進学した

②多様性に触れる機会を逸する

③多様性に触れていない事が、大人になってからマイナスに働く


と、お話してくださいました。


①については、そりゃあそんな優秀なお子さんで、立派な成績を残されていればそのようにお考えになるでしょうよ…


②は、確かに私も悩むところです。

自分も、中学の時に色んな人間と関わったものなぁ…

一人親世帯とか、親が反社とか、めっちゃお小遣いもらってる奴とか、めっちゃケンカ強い奴とか。


今でも付き合いのある友人は大勢いますし、中学時代の経験が今の自分を作っている事は間違いないです。


でも、自分自身、人格形成に最も影響が大きかった時代は、ある程度知識レベルが近い人間が集まった、高校時代だと思っています。


話が通じるというか、語彙を選ばずに話す事が許される間柄。

話のネタが幅広く、意思疎通が容易。

高校在学中に中学の友人にあった時に、話が上手く噛み合わないと感じた事を覚えています。


男子校でしたので、余計に楽しかったと思います。



なので、②は一長一短。

早いうちから、同じ知識レベルの友人と付き合う方が、のびのびと成長する事が出来るのではないでしょうか。

しかしながら、私の高校の友人達も公立中学で多様性に揉まれて進学してきた人達なので、懐の広い人間が集まっていた事で、より豊かな経験をさせてもらえた可能性はあります。



③については、具体例をお話してくださいました。


大先輩は会社経営をされていた方で、既に事業譲渡を済ませていらっしゃいます。


経営者としての長い期間、赤字になったのはバブル崩壊とリーマンショックの時のみ。


その、バブル崩壊の時、会社には社長含め役員が5名いらっしゃったそう。


5名中、4名は小中高全て公立という進路を歩んでいて、残りの1名は、小学校から国立大学の付属に通っていた人だったそうです。


会社が初めての危機に瀕した際に、意見は4対1に別れ、4人はなんとか社員を守る方法を模索し、1人は、

「使えない人間をクビにする!」

という主張を頑なに曲げなかったそうです。


極端な例なのかもしれませんが、小学校から同じレベルの人間に囲まれて育ち、

「色んな人間がいる」

という事が、心の底で理解出来ていない為、有事において、自分と価値観の違う人間を排除するという決断しか出来なかったのでは、というお話でした。


結局意見は食い違ったまま、その役員が担当していた支社を分社化せざるを得なくなった。

そして、数年後に分社した会社は倒産した、との事です。



話を聞いていた時は、なるほどなぁ…と思っていましたが、このように文字に起こしながら気が付きました。



小学校受験、中学校受験は、親が選択する事がほとんど。

その役員の方の親は、

「子供が多様性に触れる事を拒否する」

親だったのではないでしょうか。


ならば、中学受験が子供から多様性理解を失わせるのではなく、

親にこそ問題があるのではないでしょうか。



私は、事ある毎に、

「世の中には色んな人がいる」

という事を娘に伝えているつもりです。

そもそも、私は真面目ですが変人です。



中学受験は挑戦させてみる。

そう決めました。


でも、娘が嫌がったらやめますし、

公立に通ったって構いません。


色んな人がいて、色んな人生があると、

しっかりと教えてあげるつもりです!