絶望の中の希望 第二章(2)4月30日 | 得意楽器はボキャブラリー

絶望の中の希望 第二章(2)4月30日

石巻は北上川のほとり、道の駅「上品(じょうぼん)の郷」で朝を迎えた。
相当に朝は冷え込んだ。
JUNは寝袋に頭まで潜り込んでいた。

昨日のうちに産直品売り場で野菜を調達しておいた。
コーヒーを飲んだら出発だ。
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近くに自衛隊の駐屯地がある。
今までに目にした中でも一番大規模である。
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美しき母なる北上川。
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しかしその河口で惨事は起きた。
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全児童の7割以上が津波に呑まれた大川小学校。
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誰も責めることはできない。
しかし、何とかして子どもたちを守る方法はなかったものなのか。
この場所にあって子どもたちを津波から守る術を持たなかったなんて。
やるせない思いが込み上げてくる。

半島に入っていく。
雄勝町。
ここも戦場の様相だ。
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雄勝中学校。
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瓦礫の向こうに見えたのは雄勝小学校だ。
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近づいてみる。
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わかりますか?
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散乱しているのは子どもたちが集めたであろうプルトップ。

2時46分で止まっているかと思いきや
津波で押し戻された時計の針。
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学校を後にして避難所を探す。
小さな立て看板が出ていた。
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元気なお母さんたちが出てきた。
少しずつ物資も入ってきているという。
「今日、水道が通ったの!」と急に声を弾ませた。
電気は自家発電。
電灯とテレビぐらいの電力は賄えるのだとか。
テレビは避難所での大事な気晴らしになるだろう。

再び荷台が空になった我々は
半島の残りを回る目的を失ってしまった。

見事な桜を見つけて車を止めた。
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近づいてよく見ると枝は根元から折れている。
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それでも花は咲くのだ。

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道路脇に転がっている水仙の球根を拾った。
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帰宅後ベランダに植えたが残念ながら枯れてしまった。

女川の街に出る。
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ここも酷い。

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自動販売機の設計者であるJUNは
例外なくこじ開けられ
粗大ゴミのように打ち捨てられた自販機にショックを受けていた。
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彼にとってショックだったのは自販機が壊されたことではなく
その拙い破壊の跡なのだ。
窃盗犯とは明らかに違う拙い壊し方。
生きるために必死になってこじ開けたその跡。

高く積み上げられた瓦礫が途方もない作業を物語っている。
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ここではビルの5階にも波が達している。
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女川町のショッピングセンターで肉と野菜を仕入れる。
牡鹿半島に向かうために。

肉と野菜は2つの段ボールにそれぞれ分けた。
より多くの避難所に届けたいが我々の余力は
あと避難所2箇所分の食糧物資だけだ。

より困っている場所に届けたい。
往路は探索に充てた。
先端部の鮎川浜まで避難所の場所を確認しながら走る。
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目を付けたいくつかの避難所に声を掛けながら戻って行く。

いくつかの避難所では物資は足りているとの答えだった。

小網倉浜の小さな避難所。
お母さんたちが慌ただしく動いている。
ここはニーズがありそうだ。

予想通り喜んでくれた。

あと一箇所。

侍浜という場所を通る。
支倉常長出航の場所とある。
歴史好きのJUNは興味を示している。

少し道草をしようと脇道に入った瞬間
「避難所あり」の小さな立て看板が目に入った。
往きにはすっかり見落としていた。

坂を降りて行くと月浦避難所がある。
活気がある。
人がせわしなく動き子どもたちが遊んでいる。

最後の肉と野菜の段ボールの受取手が決まった。
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元気一杯の子どもたち。

石巻の市街地。
石ノ森萬画館も被災している。
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津波被害から復活した老舗「白謙」の笹かまぼこをかじる。
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ウマい!