桜桃忌に思う | 得意楽器はボキャブラリー

桜桃忌に思う

本日は生誕100年ということで
「太宰治」がすごく盛り上がっている。

学生の頃、つきあっていた女の子の家が三鷹の玉川上水の前にあったので
ここで太宰治が発見されたのよ、なんて生々しい話を聞かされた記憶がある。

最近若い女の子にもスゴく太宰くんは人気があるらしい。

僕は太宰文学を語るほどの読者ではないけれど
屈折感と自尊心の矛盾にひたすら苦しんでいるイメージがある。

多感で頭も恐ろしくよかったんだろうと思うけれど
単純に男として見るととても情けない人生としか思えない。

自殺未遂を繰り返し、結局2人も女性が彼のために死んでいる。
心中で自分だけ生き残るなんてこんな情けない話はない。

まあ、そういう情けなさも人間くささとして彼が愛される所以なんだろうけど。


三島由紀夫はとても太宰を嫌っていたと言われるが、そりゃそうだろう、と思う。
男尊女卑の三島由紀夫と「メメしい」ところが愛嬌の太宰では違いすぎる。

でも、女と川に飛び込もうが、自衛隊に乗り込んで割腹しようが
自ら命を絶ったことが最大の共通点である。

自殺に強いも正しいもない。

あ、暗くなってきた。



死ぬくらいなら多少バカでも、呑気に生きていく方がいいなあと
そんなことを思う桜桃忌でした。