1982年。昭和57年。

17歳で高校3年となり受験生となっても

相変わらずバンドの日々は続いていた



前年の6月に観たLIVEで

RCサクセションにノックアウトされた俺達

それをきっかけに即座に

RCのコピーバンドとしてリスタートすると

彼らの右肩上がりの人気に便乗して

RAILROADに出演するたびに動員記録を更新

何となくローカルヒーロー的な扱いを受けて

それを楽しむ余裕も出来てきた頃だった

 

年に一度近くのホールを借りて

幾つかのバンドでイベントをやったりしてた



そのころ踏切の向こう側に

Vicky Lean(ヴィッキーリーン)という名の

小さい小さい服屋さんが出来た

当時のモードに比べるとややUK寄りで

でもPOPな要素もあって値段も手頃な

とても魅力的なラインナップだったのと

店の小ささ故にストックルームは2Fで

サイズ違いを頼むと店員さんが

梯子をつたって2Fに上っていくという

スタイルも楽しかった


店員さんは2~3級上のお姉さん方だったので

買いもしないのにしょっちゅう顔を出して

色んな話をした覚えがある

もちろん内容は全く覚えてないが

たぶんこのジャケットはあそこで買ったはず



いつの間にかお店を閉めた後

タコ焼き屋とかやってたな

最後はクレープ屋だったみたい

10年以上前のことだと思う

今はそれも閉めたまんま



こう見るとやっぱり小さい



身体だけはデカいくせにクソガキで

世間もの事など何もわかってなかった頃

RAILROADのスタッフや服屋の店員さんや

そんな大人な人たちと付き合ってると

何となく自分も大人になったような気になる

貴重な時間ではあった

 

そう言えばその頃から我が町・伊勢は

服屋さんが多かったんだよね

当時いわゆるブティックと呼ばれてた

DCブランドのお店が沢山あった

BIGIにNICOLEにY'sにABBA HOUSE

MELROSEにPINK HOUSEに45RPMとか

当時10万人規模の地方都市としては

珍しかったんじゃないだろうか

そういうお店にLIVEのポスターやフライヤーを

貼ってもらうよう頼みに行くのも楽しみだった

年上の店員さん(ハウスマヌカンw)が

やたら綺麗に見えてね それも楽しみだった

 

そんな大人な気分を味わいながら

来るべく受験と将来の不安を背負った俺が

当時衝撃を受けたのがJanis Joplin

それまで聴いてきた音楽とは全く異質で

そのエモーショナルでソウルフルな歌声に

不安定なココロをざわつかせたり

逆にささくれだった心を癒してもらったり

今も彼女の遺作「Pearl」を聴くと

あの頃の伊勢の町が蘇ってきます