昨日、私も推進している、「卵子・卵巣凍結技術」と、以前提案して、その後事業化された「産後ケア事業」について、偶然にも同じ日に、NHK “首都圏ネットワーク”に取り上げられ、その放送を観ました。
卵子・卵巣凍結技術の方は、その後の“ニュース7”と23時台の“NEWS WEB”でも特集され、これでまた今後どうあるべきか議論されていく事になるのだと思います。
NEWS WEBは、twitterでのつぶやきがオンタイムで下に表示されるので、意見を注視していたところ、「こんな技術を進めるよりも、若いうちに産める‘社会’を作る方が優先」と言う意見が目立ちました。
それはごもっともだと思います。ただ、まず、浦安市はこれだけをやっている訳ではなく、これは、今、市を挙げて取り組んでいる複数の少子化対策のひとつの事業です。
病児保育を推進していた時も感じたのですが、「子供が病気の時くらい休んでいいよ、と言ってもらえる社会を作るべき」という正論。
そこには反論の余地はないのだけど、社会の仕組みを変える、なんて何年かかるか分からない、半ば‘夢’みたいな事を語るだけだと、何もしないのと一緒だと私は思っています。
正論の「べき論」を語る一方で、当座困っている人を救う支援、卵子・卵巣凍結技術で言うなら、様々な事情から若いうちに産みたくても産めず悩んでいる女性に、既に確立された技術で選択肢を示してあげる、そうして、出産平均年齢と出産適齢期のギャップをまずは埋めていく、というのは、女性の人生を豊かにする上で、極めて有効な事業だと思っています。
産後ケアは、この女性の様に、子育てに前向きな気持ちになって貰い、母子の愛着形成を行っていくことが一義的な目的です。
加えて、ディズニーランドがあることから、市内に8500床を超えるホテルを有しているという特徴を持つ浦安で、そのホテルとタイアップを組む、という独自のカラーを活かした子育て支援を行うことで、市のシティプロモーションにも一役かうのでは、と思い提案しました。
私も産後まもない該当者なので、事業実施前に体験をさせて頂きましたが、
(体験した時の様子)
‘子育ての閉塞感’という、味わって初めてわかるあの辛さを一時的であれ解消してくれる素晴らしい制度だと感じました。
いずれにせよ、26年度は、浦安市の子育て施策が1歩も2歩も前進した年でした。
これからも、子育てする女性と育てられる子供、両方に光が当たる施策を考えて行きたいと思っています。