鳴り止まないサイレン
人のざわめく声。
外を見ると雪ではなく冷たい雨が土砂降りなのに
景色は真っ白になっていた。
色とりどりの傘が煙に吸い寄せられるように集まってくる。
四時間経った今でも道路は通行止めになっていて
警察も消防隊委員も沢山いる。
幾つものライトに煌々と照らし出される建物。
逃げ出した人々は大変だろうに、この冷たい雨の中。。。
毎晩のように救急車や、パトカーのサイレンの音が響き渡る
この界隈。
慣れているだけあって、怖いことはない。
この界隈の夜は賑やか。
いつもの時間に通り過ぎるスケボーの少年
これまたいつもの時間に大声で歌いながら自転車をこぐ少し参っている人
家路を急ぐ水商売の蝶たちのハイヒールの音
飲みすぎの酔っ払いは携帯で愛人と待ち合わせ
喧嘩しているのか、怒鳴りあう声
どこかの国の言葉が飛び交いあい
真夜中に泣き喚くカラス
そして、夜勤明けのオジサンとオバサンが
職場のグチを言い合いながらお疲れ様をする頃
ようやく、朝の顔を見せ始める。
喧騒のなかで商売する人々の安楽の地。
田舎でのんびりするのが癒しなのかも知れないけど
私は、この喧騒に安らぎを求める。
スナックの二階で生まれ育った私だけに
ココが安住の地なのかもしれない。
