2006年3月12日
私たち夫婦は、一切合財の全てをなげうって
ロンドンへと旅立ち
世界でたった二つしかない指輪を持って
彼の眠っている チェルトナム・スパへ行った。
一人で安らかに眠る彼なら
何もない私たちを永遠に祝福し
そして、いつまでもそこで待っていてくれるような気がしたから。
旅のオプションにはない小旅行。
旅先から更に旅に出る。
地下鉄ではなく列車に乗って。
ガイドも無く チェルトナムという文字を頼りに
初めての そしてまた再び訪れるであろう土地に出向く。
教会は確かにあったけど
閉まっていたんだ。
でも、教会で二人の永遠を誓い合うつもりは無かった。
”彼”のお墓の前で彼が新婦になり
私たちは永遠を近う。
結婚記念日ではないの。
”結婚式記念日”なんだ。
ウエディングドレスもタキシードも何も無かったけど
駅についてから 身振り手振りで墓地を説明し
理解してココまで連れてきてくれた
タクシーのおじさんも すぐそこで待っていてくれたけど
私たちは去年の今日
全てをなげうって
この日の為に貯めた全財産をはたき
指輪二つだけ買って
ココのこの場所にたどりつき
二人だけの結婚式を挙げたのでした。
きっと
いや 絶対 忘れられない
20060312
