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彼の名はチビ。

知床手前のウトロに住んでいます。

耳が聞こえません。
片目は白内障です。
尻尾は神経が通いが悪いらしく動かすことが出来ません。
歩く時に右前足と右後ろ足
左前足と左後ろ足が左右対になって動くので
ロボットみたいにヒョコヒョコ動きます。
ご飯は魚の缶詰以外、何も食べません。
人間が嫌いです。
誰にも感心を持たないようにしています。

でもチビを助けてから一緒に暮らす家族は皆そんなチビが大好きです。
そこの民宿に宿泊に来るお客さんも
すぐ虜になります。

チビは二年前、今の家族に拾われました。

人間や野性動物から私達の想像も出来ないくらいの虐待を受け
瀕死の状態で横たわっていたそうです。

チビは鳴く事も唸ることも出来ません。

でも彼の温かで寂しい、冷たくて情熱的な感情が
不思議と伝わってきます。
雨が降り始めた朝、身体に雨を感じたチビは
自然と空を見上げていました。

こんなに小さな小さなチビに出会い
生きることの意味を知ったような気がした。

来年も会えるよね、チビ。
大好きなサバ缶持って行きます。