子供だった頃・・・ | ソゴルのブログ

子供だった頃・・・

私が子供だった頃、大雨の翌日になると改装中の駅の周辺には大きな水溜りが出来た。かなり危険な場所で今なら立ち入り禁止だろう。当時はそこに入り込んで遊ぶことに大人たちも肝要だった。


ある日、友達の言葉に誘われて駅に行った。一緒に行くと言って聞かない3歳下の妹を自宅まで連れて帰ることよりも好奇心が勝り、危険とは知りながらも妹を伴って足は駅に向いていた。


駅と道路を結ぶ古い橋の土台部分には幾つも大きな穴があいており、その深みにはみごとに雨水が溜まっていた。煉瓦で覆われていたせいか土台は滑りやすい。初めのうちは妹に気を配っていたのだが、いつしか遊びに夢中になった頃、気がつくと妹は水溜りに落ち泣き叫んでいた。


どうやって引きあげたかは忘れたが、ずぶ濡れで足から血を流していた妹の手を引いて家まで帰った。「だから着いて来るなって言っただろう」とかなんとか言い訳がましいことをはきつつ、母親に怒られることを想像しながら歩いたことを憶えている。


数年後、その駅のあたりには新しいタワー(電波塔)ができる予定だ。街は大きく変わりつつある。


Narihira