Tally Man 検数人 | ソゴルのブログ

Tally Man 検数人

Bayside

学生時代のある夏、晴海埠頭沖の東京湾でバイトをした。


会社は月島あたりにあり、毎朝8時前に出社して近くの桟橋からボートに乗った。ボートはゆっくりと運河を進み、晴海埠頭沖に停泊している材木船のタラップへ向かう。材木船の船籍はパナマなど様々で、船員は東南アジア人が多かった。


乗船したバイト(2名1組)は船の左右に別れ作業が始まるのを待つ。船倉にはインドネシアなどで積まれた材木が横たわっており、作業員が材木数本にワイヤーを巻きつけると合図を送る。船のクレーンは材木を持ち上げ、船外に材木を運ぶ。それは海に落ちるとワイヤーが自然に解け、材木は海上に浮かび上がる。(時々沈む原木もあるようだ。)


ここからがバイトの仕事で、その材木の本数を数えるのだ。浮上の一瞬を見逃すと何本だったか曖昧になってしまうので気を使う。真夏の炎天下での仕事なので帽子と水分補給は不可欠だった。


「検数」がされた海上の材木は”筏師(いかだし)”がみごとに捌いて筏に組む。朝、船の周りには何もないが、午後には筏が出来ており、その後貯木場へ曳かれていく。


風の強い日にタラップから落ちかけ、半身が東京湾につかったこともあった。今でもレインボーブリッジを通るたび、同じような船が停泊していないか気になる。