ユース3年目。今までで最も重要な試合。 | FORZA! KUMAMOTO SEGUENTE

ユース3年目。今までで最も重要な試合。

25日、アビスパユースと全国大会出場を賭けて戦うロアッソユース。
今年で設立して3年目。
初めて3学年が揃って臨んだクラブユース選手権で、全国大会まであと一歩のところまできました。
予選リーグで大分の壁を破り、全勝で決勝リーグに進出。
新人戦でも全勝で決勝リーグに進みながら、決勝リーグでは1勝もできずに4チーム中4位に沈むという悔しい結果に。
クラブユース選手権でも2試合を終えて1分1敗とまたしても勝てず、最終戦を迎えることになりました。

アビスパに勝てば全国と書きましたが、厳密に言うと前に行われるアミーゴスとサガンの結果次第ということになります。
ただ、アビスパに3点差で敗れたアミーゴスは最低でも3点差以上でサガンに勝たないと2位以内は不可能。
引き分け以上で初優勝が決まる好調・サガンユースを考えると、3点差以上で負けることはちょっと考えにくいので、実質ロアッソ-アビスパの結果如何で全国大会行きが決まると考えて良さそうです。
(アミーゴスの全国大会行きの条件は最低でも3点差以上で勝利し、ロアッソがアビスパを下すこと。その場合でも得失点差でロアッソを上回ることが必要になる)

アビスパとしては引き分けでも全国行きが決まるものの、ハナから引き分け狙いでは来ないでしょう。
恐らく序盤から激しい試合になることが予想されます。
3月頭に行われた新人戦の決勝リーグはトップの開幕戦と被ったため、観戦することはできませんでしたのでアビスパユースを見るのは今回が初めて。
そのときは4-1で完敗を喫しました。
観戦した方の情報ではセットプレーから失点を重ねたとのこと。
今大会、これまでに比べて守備は安定していたんですが、決勝リーグで奪われた2失点はいづれもコーナーキックからの失点でした。
春先から課題だったセットプレーの守備が未だ改善されていないことを考えると、今回のアビスパ戦は非常に危険。
1週間で修正できるようなことでもないような気がしますので、できるだけファールをせず、コーナーも与えず試合を進めることが必要になってきそうです。

3年目にして全国まで王手を賭けたといっていいロアッソ。
正直こんなに早く結果を出せるとは思ってなかったのでこの時点でも驚きですが、今の世代はジュニアユース世代でも設立3年目で全国大会行きを決めた世代。
チームの中心にいる村上選手はその経験者です。
現・2年生も全国大会出場を経験し、現1年生は全国大会の下部的大会であるデベロップカップで準優勝を果たした選手たち。
全員がジュニアユース出身というわけでもないんですが、そういう経験豊富な選手たちの集まりなので、今回ここまで来れたのも妥当なのかもしれませんね。

その力を集結させて挑む今回の全国大会向けての試合。
まだまだ3年目と歴史は浅いチームではありますが、この試合がユース史上最も重要な試合と言っていいでしょう。
3年目で全国大会出場となればこれは快挙です。
今までアビスパとトリニータが中心だった九州クラブユース。
アミーゴスが一度風穴を空け、新時代が到来した近年ですが、今大会ではサガンユースが旋風を巻き起こし12年ぶりの全国大会行きを決めました。
ロアッソが全国大会行きとなれば正しく歴史を変える大会となります。
2強時代、3強時代から戦国時代に突入する九州クラブユース。
今大会はその到来を告げる大会になったと思うので、その最後の試合にふさわしい結果で締めくくりたいところです。

この大会に興味のある方はごくごく少数だとは思いますが、そういう方達に「結局アビスパか」と思われてはつまらない。
“歴史を塗り替えた大会だった”と強く印象に残すためには、最後にロアッソユースが全国を決め、優勝はサガンユース。
大会前には予想もできなかったであろうその光景を残すことで、関係者に印象を強く残すことに繋がってくると思います。

さぁ、行こうロアッソユース。
3年前の快挙再び!
歴史的瞬間を見届けよう。


【試合情報】

第22回九州クラブユース(U-18)サッカー選手権
◆決勝リーグ最終戦
6/25(土) 15:00 K.O.
ロアッソ熊本ユース vs アビスパ福岡U-18
会場:熊本県民総合運動公園補助競技場(KK補助)