園芸写真家のことばなき日々
早春の章 1
町でも田舎でもない中途半端な所に住んでいる。
花を育てるにはほどほどの環境だが、大事なことを忘れていた。
時代が変わればその環境も変わると言うことを。
そこそこ広い土地を耕し、種を撒き、球根を植え、十数年が過ぎた。
植物の掟を知った。多年草がはばをきかせ、よそものを駆逐するように
なれば。そして招からざる畑の侵入者。イノシシ、シカ。これらは敷地の
弱点を探し、防御を嘲笑う。昨年七月だった。ひと月まるまる雨が降り、
イノシシが牙をむいた。結果、爆撃されたかの跡。
ミミズ狙いのアウトロー、参ったである。そしてシカ。
冬は野に緑が無いからフェンスをジャンプ、毒だと思うスイセンが
ごっそり食べられた。始末に負えない、まったく。
で、この先どうするか。切れるか、耐えるか、
二択だが、写真を思えばやっぱり・・・。

