ミステリーの書き方 | 朝の書評

ミステリーの書き方

アメリカ探偵作家クラブ, Mystery Writers of America, L. トリート, 大出 健
ミステリーの書き方 (講談社文庫)
 これはたくさんのミステリ作家のいろいろな意見が羅列されています。だから全然論理的ではありません。てゆうか、それぞれの作家が矛盾するやり方を奨めているところも多々あります。けれども、ミステリーの書き方という漠然とした問いに、作家たちがみな真面目に答えようとしていて読んでいて元気付けられます。また、ミステリーが(当時のアメリカでという限定付きですが)社会にどのように受容されているのかが概観できるのもよいと思います。
 個人的に興味を感じたのは、「第26章 ゴシック小説とは何か」です。ゴシック小説の始まりは、「ジェーン・エア」や「嵐が丘」で、「怪奇、神秘、暗鬱を強調する小説形式」だそうです。この系譜にはダフネの「レベッカ」、「従兄のレイチェル」があるそうです。
 「嵐が丘」は読んだことがあります。「レベッカ」はヒッチコックの映画で見ました。ああいう感じ、そう言えば好みだなあ。その割にはあまりその手のものを読んでこなかったなあ、と気付きました。