外宮力
年々、富士登山をされる方が増えています


7月と8月の約二ヶ月しかできないのですが、


15万から20万人もの人が登っています



彼らの目的は、


日本一高い山で、美しく、霊山でもある富士山に


一度は登ってみたいというものが多いでしょう


でも、もう一つの主たる目的は


その日本一の山から、日の出を拝むことなのです


これを、「ご来光を拝む」といいます



だからたくさんの方が、山小屋で仮眠なり、休憩をとってから


暗闇にヘッドライトをつけながら、


日の出に間に合うように、登るわけです



ご来光を見ると、日本人なら


自然と手を合わせてしまいます



ましてや、富士山の頂上のような


普段の日常ではない大自然の中で、


神々しくエネルギーを発する生まれたての太陽の力を感じれば、


畏敬の念で心がいっぱいになるのは当然のことです



日本には、朝日に対して拝むという習慣が


かつては日常にあったのです



「今日も一日、宜しくお願いします!」という


太陽に生かされていることへの感謝があったのです




「日本」という国名も、


日の丸の国旗も、


天照大御神を日本の最高神とすることも、


全て太陽信仰に基づいているのです



また、


「おかあさん」の「か」は、太陽という意味ですし


また、


「こんにちは」の「こんにち」も太陽のことです




世界には、太陽信仰の国は他にもいっぱいありますが、


日本ほど太陽を崇め大切にしてきた国はないと思います



素敵な文化です