榊 さかき
四季を通じて青々としていて
生命力が強いことから、
神事や神社の飾りには欠かせない木です
神さまと人間の境にある木だから「境木」ともいわれ、
古事記では「賢木」と書かれています
神事では、お祓いのときに
榊で頭上を左右にふっていただきますよね
あれを「大麻」(おおぬさ)といいます
またご神前に小ぶりの榊を捧げますよね
これを「玉串」(たまぐし)といいます
普段でも板垣や鳥居などに飾られています
これは十日に一度くらいの割合で変えられているそうです
榊を飾る意味は、
山や森の神に対する感謝を捧げているのだそうです
この榊も......神宮は自給しています
神宮林や榊畑で
年間使用2万本を育てているのです
榊はよく見ると、葉先が尖っています
神さまは門松の時にも紹介しましたが、
尖っているものが好きなのです
以前、外国の方にこの話をしたら、
「なんで好きって分かるの?」といわれました
「神話の天の岩戸のときに神々が、
天香具山(あまのかぐやま)の真賢木(まさかき)を使ったのが最初で、
古代は神の意志を聞くときに占いを使っていたから
それによって分かったんじゃない」と答えました