・・・
でもエゴは終始策略をめぐらそうとする。
エゴは「私は覚醒している。」と言ってあなたをだます。
そしてこういう質問が生ずる。
エゴはあらゆるものを蓄積しようとする——覚醒さえもだ。
エゴは単に富や力や権威を欲しがるだけではない。
瞑想も欲しがる。
サマーディも欲しがる。
悟りも欲しがる。
エゴはあらゆるものを欲しがる。
およそ可能なものは何でも所有したい。
エゴはあらゆるものを所有したがる——
瞑想やサマーディ(三昧)やニルヴァーナ(涅槃)でさえも....。
そうすればエゴは「いま私は瞑想を達成した」と言うことができる。
そしてこの質問が生ずる。
瞑想は達成された、覚醒は到来した。
でもエゴはそのままだ、苦悩はそのままだ。
過去の重荷の一切はそのままだ。
何も変わらない。
エゴはたいへん巧妙にほらを吹く、注意が必要だ。
いつ騙されるか分からない。
エゴは口先たくみに物事を言葉に変える。
何でも言葉にしてしまう——ニルヴァーナでさえも....。
こんな話がある。
あるとき、二匹の蝶がニューヨークの大峡谷を舞っていた。
ちょうどエンパイアステートビルの近くにさしかかったとき
雄の蝶が雌の蝶に言った。
「いいかい、もしその気になれば、
この僕の一撃でエンパイアステートビルも粉々さ。」
ちょうどそこに賢者が一人居合わせてこの言葉を耳にした。
賢者は雄の蝶を呼び寄せて尋ねた。
「いま何と言った、お前だってよく承知しているだろう。
エンパイアステートビルが、お前の一撃で粉々になるわけがない。
それはお前だってよく承知のはずだ——今さら言うまでもない。
なのに、なぜそんなことを言う?」
雄の蝶は言った。
「ごめんなさい。どうかお許し下さい。
一寸彼女の前でいい格好をしたかったんです。」
賢者は言った。「そんなことはおよし。」
そう言って彼は蝶を追い払った。
雄の蝶は彼女のところへ戻った。
当然彼女は尋ねた。「あの賢い人は何て言ったの?」
そこで雄のほら吹きは言ったものだ。
「それがね『そんなことはおよし。』って僕に頼むんだよ。
もう恐がっちゃって、震えて、びくびくでさ。
僕がエンパイアステートビルを粉々にするというもんだから
『そんなことはおよし。』だってさ!」
同じことが絶えず起こっている。
賢者は決して そんな意味で言ったわけではなかった。
本当の意味は「そんなことを言うのはおよし」ということだった。
でもエゴはそれを逆手にとった。
エゴは何でも逆手にとる——どこまでも狡猾だ。
その狡猾さにも年季が入っている。
何千年にもわたる年季だ。
どこからその狡猾さが侵入してくるのか、全く見当もつかないほどだ。
人々は私のところにやってきて言う。
「もう瞑想は起こりました。
でも、私の苦悩はどうしたらいいでしょう」
これこそ エゴのめぐらす策略の手口だ。
でも彼らは自分が何を言っているのかさえ気づいていない。
「もう瞑想は起こりました。
クンダリーニ(精神的エネルギー)は上昇しました。
さて、一体どうしたらいいでしょう。
苦悩はみなそのままです。」
マインドは何かを信じたがる。
そこであなたは、何もせずにひたすら信じだまし続ける——
夢想的な願望成就だ。
でも現実は、そんな夢想的願望成就によって変わりはしない。
苦悩は続く。
自分をだますことならできるが
悩みをだますわけにはいかない。
いくら
「瞑想は起こり、クンダリーニは上昇し、もう私は第五身体に入った。」
と宣言したところで、悩みが素直に引き下がるわけではない。
そうした悩みは、あなたの言うことに耳を貸しもしない。
けれども
本当に瞑想が起こったら、そうした悩みは一体どうなるだろう?
瞑想的なマインドの中に、どうして悩みが存在できるだろう?
だから覚えておきなさい。
覚醒しているとき、あなたは在る。
しかし あなたはエゴではない——あなたに限界は無くなる。
あなたは無限の拡がりとなり、中心は無い。
「私」という一点集中的な感覚は無い。
無焦点の存在だ……始まりも終わりも無い。
まさに無限の大空だ。
そしてこの「私」が消え失せるとき、
自動的に「あなた」も消え失せる。
なぜなら「あなた」は
「私」との相関関係があって初めて存在するものだからだ。
「私」がここにいる。
だからこそ「あなた」がそこにいる。
もしこの「私」が私から消え失せたら、
「あなた」はもはや存在しない、存在できない。
どうして「あなた」が存在できるだろう。
別にあなたが肉体的に存在しなくなるわけではない。
あなたは、そこに在るがままに存在する。
でも私にとってあなたは、あなたではあり得ない。
あなたが意味を持つのは、
私の「私」にとってだ。
私の「私」があなたを生み出す。
一方が消え去ったら、もう一方も消え去る。
そこに在るのは単純な存在だ。
あらゆる障壁はもう消え去っている。
エゴが消え去ることによって、全存在がひとつになる。
エゴこそが分割者だ。
エゴが存在するのは、あなたに注意が欠けているからだ。
覚醒の炎がそれを破壊する。
でもエゴは終始策略をめぐらそうとする。
エゴは「私は覚醒している。」と言ってあなたをだます。
そしてこういう質問が生ずる。
エゴはあらゆるものを蓄積しようとする——覚醒さえもだ。
エゴは単に富や力や権威を欲しがるだけではない。
瞑想も欲しがる。
サマーディも欲しがる。
悟りも欲しがる。
エゴはあらゆるものを欲しがる。
およそ可能なものは何でも所有したい。
エゴはあらゆるものを所有したがる——
瞑想やサマーディ(三昧)やニルヴァーナ(涅槃)でさえも....。
そうすればエゴは「いま私は瞑想を達成した」と言うことができる。
そしてこの質問が生ずる。
瞑想は達成された、覚醒は到来した。
でもエゴはそのままだ、苦悩はそのままだ。
過去の重荷の一切はそのままだ。
何も変わらない。
エゴはたいへん巧妙にほらを吹く、注意が必要だ。
いつ騙されるか分からない。
エゴは口先たくみに物事を言葉に変える。
何でも言葉にしてしまう——ニルヴァーナでさえも....。
こんな話がある。
あるとき、二匹の蝶がニューヨークの大峡谷を舞っていた。
ちょうどエンパイアステートビルの近くにさしかかったとき
雄の蝶が雌の蝶に言った。
「いいかい、もしその気になれば、
この僕の一撃でエンパイアステートビルも粉々さ。」
ちょうどそこに賢者が一人居合わせてこの言葉を耳にした。
賢者は雄の蝶を呼び寄せて尋ねた。
「いま何と言った、お前だってよく承知しているだろう。
エンパイアステートビルが、お前の一撃で粉々になるわけがない。
それはお前だってよく承知のはずだ——今さら言うまでもない。
なのに、なぜそんなことを言う?」
雄の蝶は言った。
「ごめんなさい。どうかお許し下さい。
一寸彼女の前でいい格好をしたかったんです。」
賢者は言った。「そんなことはおよし。」
そう言って彼は蝶を追い払った。
雄の蝶は彼女のところへ戻った。
当然彼女は尋ねた。「あの賢い人は何て言ったの?」
そこで雄のほら吹きは言ったものだ。
「それがね『そんなことはおよし。』って僕に頼むんだよ。
もう恐がっちゃって、震えて、びくびくでさ。
僕がエンパイアステートビルを粉々にするというもんだから
『そんなことはおよし。』だってさ!」
同じことが絶えず起こっている。
賢者は決して そんな意味で言ったわけではなかった。
本当の意味は「そんなことを言うのはおよし」ということだった。
でもエゴはそれを逆手にとった。
エゴは何でも逆手にとる——どこまでも狡猾だ。
その狡猾さにも年季が入っている。
何千年にもわたる年季だ。
どこからその狡猾さが侵入してくるのか、全く見当もつかないほどだ。
人々は私のところにやってきて言う。
「もう瞑想は起こりました。
でも、私の苦悩はどうしたらいいでしょう」
これこそ エゴのめぐらす策略の手口だ。
でも彼らは自分が何を言っているのかさえ気づいていない。
「もう瞑想は起こりました。
クンダリーニ(精神的エネルギー)は上昇しました。
さて、一体どうしたらいいでしょう。
苦悩はみなそのままです。」
マインドは何かを信じたがる。
そこであなたは、何もせずにひたすら信じだまし続ける——
夢想的な願望成就だ。
でも現実は、そんな夢想的願望成就によって変わりはしない。
苦悩は続く。
自分をだますことならできるが
悩みをだますわけにはいかない。
いくら
「瞑想は起こり、クンダリーニは上昇し、もう私は第五身体に入った。」
と宣言したところで、悩みが素直に引き下がるわけではない。
そうした悩みは、あなたの言うことに耳を貸しもしない。
けれども
本当に瞑想が起こったら、そうした悩みは一体どうなるだろう?
瞑想的なマインドの中に、どうして悩みが存在できるだろう?
だから覚えておきなさい。
覚醒しているとき、あなたは在る。
しかし あなたはエゴではない——あなたに限界は無くなる。
あなたは無限の拡がりとなり、中心は無い。
「私」という一点集中的な感覚は無い。
無焦点の存在だ……始まりも終わりも無い。
まさに無限の大空だ。
そしてこの「私」が消え失せるとき、
自動的に「あなた」も消え失せる。
なぜなら「あなた」は
「私」との相関関係があって初めて存在するものだからだ。
「私」がここにいる。
だからこそ「あなた」がそこにいる。
もしこの「私」が私から消え失せたら、
「あなた」はもはや存在しない、存在できない。
どうして「あなた」が存在できるだろう。
別にあなたが肉体的に存在しなくなるわけではない。
あなたは、そこに在るがままに存在する。
でも私にとってあなたは、あなたではあり得ない。
あなたが意味を持つのは、
私の「私」にとってだ。
私の「私」があなたを生み出す。
一方が消え去ったら、もう一方も消え去る。
そこに在るのは単純な存在だ。
あらゆる障壁はもう消え去っている。
エゴが消え去ることによって、全存在がひとつになる。
エゴこそが分割者だ。
エゴが存在するのは、あなたに注意が欠けているからだ。
覚醒の炎がそれを破壊する。
