4月に小学校に入学したばかりの孫の、授業参観&緊急時引き取り訓練が行われ、娘が行けないということなので、私が代わって行ってきました。

 

まずは体育館で、1年生と6年生との交流活動。そこで驚いたのは、孫娘の担任の新卒で先生になったばかりの女性の先生が、クラスの1人の子どもにずっとついて追いかけている状態だったこと。その男の子はいわゆる自閉症児のようで、他の子どもと一緒の行動が全くとれず、走り回ったり、寝転んだり、壁を蹴ったり…その子を追いかけまわして押さえつけるのは相当の体力を消耗すると思います。新任の女性教師にとってただでさえ手のかかる1年生30数名の中にあのような子がいるとは・・・。さすがに、もう一人補助の先生はついているはずなのですが、なぜかその時間には担任の先生1人がずっとその子を追いかけていました。

 

そして、教室に帰って算数の時間。ここで、今度はわが孫に対して驚きました。まず、他の子は先生の指示で教科書を机の上に出して開いているのに、孫はその教科書を持っていない。その時間には件の男の子は廊下に出て寝転んでいたようで(さすがにそこには副担任がついていたようです)担任のその先生が前に立って「10になるのは何の数字と何の数字の組み合わせか」ということを考えさせようとしているのですが、孫は話を聞かず、配られた10個のブロック(これを使って白が4なら、10になるのは黄色が6とかを確かめる)を積み重ねたり遊んでいる…先生が「白が4個なら黄色は?」と問うと他の子はバラバラと「6」とか答えているのに、孫は全く考えていない様子。授業に参加できていませんでした。

 

そもそも一番前の席なのに、担任の先生は孫が教科書を机の上に出して開いていないことにも気づかない。一人一人がちゃんと考えているのか、正しい答えがわかっているのか確認もしない、一部の子が「そんなこと、わかってるよ」的な発言をすると(その子はたぶん、公文か何かで先取り学習をしているのでしょう)そっちに安心するのか、わかっていない(考えていない)子がいることを探そうともしていない(ように見えました。)正直、とても危機感を覚えました。これはほおっておいてはマズいと。

 

まず、教科書を間違って持っていたのは親の責任です。それは娘に言ってきちんと持たせるように言います。次にあの先生や副担任はもう手いっぱいで、うちの孫のような授業に集中できない子をフォローする余裕はないと感じました。これはあの先生たちを責めても埒が明かない、家庭学習でまずしっかりとやらせなくてはいけないと思いました。帰ってきた娘と話をして、とりあえず、家でちゃんと宿題を見てやること、そして、近くにある公文教室に算数だけでも行かせてみてはどうだろうかと提案しました。

 

☆昨日感じた小さな幸せ…祖母がでしゃばることでないかと思い、授業参観は行かずに引き取り訓練にだけ参加しようかと思っていましたが、行っておいて良かったと思います。現状を知ったことで早めに手が打てれば、少しは状況をよくすることが出来るのではないかと。あの先生には同情こそすれ、責める気持ちはありません。私だったらもう、きっとすぐに退職したくなると思います。頑張っている方だと思います。