だからなに?
何が言いたい、朝日新聞?
4日付け朝日新聞で、「国保の保険料の長期滞納を理由に保険証を返還させられ、代わりに『被保険者資格証明書』を交付されても、医療機関ではいったん医療費を全額自己負担しなければならず、結果として受診を手控えるケースが後を絶たない」という記事が載っていた。
保険という制度は個人的なリスクを分散させるためのシステムであり、当たり前だけど保険に加入している者にしか適用はない。分かり易く言えば、生命保険に加入していない人が亡くなっても保険金が支払われることはない。「私の旦那が死にました。家計が貧しくて生命保険に加入していませんでした。それって不公平じゃありませんか?」という寡婦はいません。生命保険だと納得するのに、国保だと納得できないとすればおかしなことです。
本来、診療行為はサービスであり、サービスに対して対価を払うということは美容室で髪を切ってもらったら料金を払うことと同じである。なのに、なぜ散髪代には保険がなく治療費には保険があるかというと、治療とは生命に関わることであり健康で文化的な生活をおくる権利を守るために必要であり、国はその権利を保護する必要から保険制度を考え出したのである。
記事には事実しか書いてなくて、特に現在の保険制度が不公平だとか何か対策を講じるべきだとか、批判的な文言は一切ない。だからこそ、「何が言いたいんだ、朝日新聞?」と問いたい。どういう世論を構築しようと企んでいる?ちゃんと意見言えよ!
保険料払ってないんだったら治療費を全額払うのは当たり前という僕の論調はあくまで保険制度というシステムではそうなると言いたかった(実に冷たい言い方だな)だけなのだが、思うのは、医療費を保険制度で賄おうという考え方には無理があるということだ(年金制度だってそうだけど…)。
保険制度では保険料を払えない人が出てくるのは明らかである。払えない人のためにどうするかというと、生活保護などの社会福祉で対応するか、そもそも保険制度でなく税金で対応するしかないのではないか。現実的には、小さな政府へと舵をきっている今の政府では社会福祉の充実は無理だし、治療費を全額(あるいは7割か)税金から負担するというのも不可能である。。
しかし、僕なりの結論としては、治療費も年金も税金で賄うべきだと思う。そのためには800兆円を超す国の借金は減らさないといけないし、国の無駄遣いもやめないといけないし、適切な課税と徴収が必要である。なかなか簡単にはいかないことでしょう。
だけど、将来に向けての不安がある社会では、少子化は進み、消費は伸びず、経済も社会も発展しない。最低限必要な医療と年金があれば、人は最低限の安心を得ることができると思う。