24時間レース終了間もなく開かれたルーキーレーシングの記者会見。



豊田章男社長、佐藤恒治プレジデント、片岡龍也監督、小林可夢偉選手、佐々木雅弘選手、豊田大輔選手、石浦宏明選手、井口卓人選手、松井孝允選手が出席。



語られた内容を要約してお伝えします。



この記者会見にはモータースポーツのメディアの方々だけでなく、報道や経済記者の方々も多く参加されました。



その内容の中心はやはりカーボンニュートラル。



世界初水素エンジン搭載車

#32 カローラ

総走行距離 1634キロ 355周、走行時間12時間、水素充填時間4時間


小さなトラブルは出るもそれは全て想定の範囲内だった。

夜に4時間程ピットに居たこともあったが、それは水素関係とは別の電気関係のトラブル。


今回の24時間レース、新たな水素エンジンの挑戦で、沢山のデータが取れ、会社の枠を超えて色々な経験ができた。



カーボンニュートラルの実現は、規制と目標値だけで未来はつくれない。様々な選択肢がある事を多くの皆さんの前で示す事ができたし、この先、意志のある行動と情熱が未来を創ると考えている。


今回の様に、トヨタだけでない会社の枠を超えた取り組みが、5年後、10年後の未来を創る。


今回のレースは、様々な方々の関心を集め、水素を知らない人にも、モータースポーツを知らない方にも、色々な方々に対して一緒くたんに様々な可能性をお見せする事ができた。


カーボンニュートラル実現に向けて、是非自動車産業に期待して欲しい。コロナ禍でも、部品点数が多い自動車産業は様々な経済波及効果を示してきました。この実績を理解した上で、自動車産業に生きる550万人をもっともっと働かせて下さい。

規制と目標値ではなく、意志のある行動と情熱で日本の未来をつくらせてほしい。


2050年のカーボンニュートラル達成までまだ30年ある。30年前はハイブリッドもFCVも無かった。

そう考えるとこれから先、2050年までに様々な動力源が出てくる。全方位において多様な選択肢を示していきたい。


カーボンニュートラルの実現に向けて、日本の自動車産業が培ってきた様々な技術を活用せず、EV車に限定して可能性を狭める決断は避けて欲しい。


やり方と順番を間違えずに、会社の枠を超えて、皆んなでカーボンニュートラルを実現していきたい。



ドライバー達からは

24時間レースに開発車両を走らせる意義と、水素エンジンでも"普通"に十分楽しくレースが出来た事の報告がありました。



レース前の記者会見同様、語られたのはモータースポーツを基軸としながらも、カーボンニュートラル達成へのプロセスの提案と日本の未来、そして政治家の皆様と国民の皆さんに対する強い強い呼びかけでした。



僕も今回のプロジェクトで沢山のことを学ばせて頂きました。



カーボンニュートラル実現は電気自動車の普及だけでは無いことを、自動車会社の社長であり、自動車工業会の会長、そしてクルマとレースをこよなく愛する一人のカーガイが、自ら身体を張って仲間たちと共に証明した。


水素エンジン自動車の生産は日本のより良い未来への道標


社会に貢献する真のモータースポーツ文化の構築



『意志のある行動と情熱』


我々と我々の子供たちの未来です。


人任せにせずに意志のある行動と情熱を持って、其々の道を選んで行きたいですね。


お疲れ様でした。

ありがとうございました。