先ほど、関越道が凄い雨でしたが、スーパーGTの雨はもっと見えないです。
見て頂いてる映像は大きな雨粒が大量に降っている状態。
それにより前が見えないです。
スーパーGTマシンはクルマの下面でダウンフォースを発生させる様に作られていて、
その下面を通り抜けた水分を多く含んだ空気と水しぶきは、霧状態になり高く舞い上げられて前が見えなくなります。
その霧が重さで徐々に降りてきても…
次のクルマがまたその霧状の空気を跳ね上げます。
それの繰り返し。
これ、今年の鈴鹿テストですが、下面から霧が跳ね上がってるでしょ?!
これ、小雨です。
跳ね上げもかなり少ない状態。
ピットレーンで僕が写真を撮るくらいですから。
走行中、クルマに近づけば近づくほど、跳ね上げる霧の濃さが変わり、
ドライバーは、前が見えない場合、この跳ね上げる霧の濃さで、どのくらい前にクルマが走っているか判断する時があります。
また余談ですが、クルマをつくる空力の専門家は、ライバルチームのクルマの霧の跳ね上げ方を見れば、どの様な手法でダウンフォースを得ているか想像がつくらしいです。
昨日の富士の走り出しはこんな感じ。
1コーナーのモニター映像です。
これは霧か、雲の中。
昨日のスポーツ走行は、この状態で走行を中断しましたが、スーパーGTの雨の走行は小雨でももっと見えません。(見えない状態の例えてこの写真を使ってますが、この霧か雲の中の状態ならスーパーGTも走らせてません)
スーパーGTの雨の走行中は、まず雨の水しぶきで見えず、プラス前を走るクルマが巻き上げた霧状の空気で見えず、
だから前を走るクルマが居れば居るだけ、見えない度合いも増えるのね。
だから雨は先頭を走るのが1番です。
もし、もし、雨のレースで先頭を走るクルマに、勢いよく後ろから先頭のクルマを突きまくってるクルマがいる様なレースを見たら、
この順位が入れ替われば、その差は一気に開くと思って頂いて大丈夫。
後ろは見えないくせに速いのですから。
見えたらもっと速いです👍
また、何でその状態で追突事故が起こらないか?!
ですが、
それは同じ様なレベルのクルマに、同じ様なレベルのドライバーが乗り、レースをしている為、考えている事、怖さ、色んなモノが同じレベルにあり、
コース上でのスピード差が少ないからです。
もし、スーパーGTの雨のレースのスタートに、違うレベルのドライバーを入れてレースをスタートさせたら…
こわ〜😱😱😱😱
雨のレースの豆知識を少し✋️
やっぱり、あいつらは凄い👍👍👍
只、先程のムービー映像の様な雨量だと、レーシングカーはハイドロで走れません。😅
ほな。
Juichi WAKISAKA x youtube Channel 11
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