↑こちら僕がGR 86/BRZ RACEで使用する
グッドイヤーのタイヤ
↓こちら、服部尚貴選手の使用するダンロップのタイヤ
パターンこそ若干違いますが、両者は共同開発により、タイヤの構造、プロファイル(形)、コンパウンドは同じで、言わば同じタイヤです。
両者ともフロントに使用したタイヤであり、走行距離は少し僕のグッドイヤーの方が長い距離を走っています。
さてここで、この両方のタイヤの”使用済み表面”とでも言いましょうか？！
いわゆる、我々レーシングドライバーがよく使用する表現
「タイヤの顔」
から何が解るのか、わかりますか？？
わかりやすいように、使用する順番は同じにして、両方のタイヤの写真をもう一度並べますね。
僕の
服部尚貴選手の
これらのタイヤの写真を見て、それぞれのクルマのバランスや、そのクルマを比較した時の、良し悪しが解ります。
また、”タイヤの顔”には、そのクルマのバランスによる、それぞれのタイヤへの入力状態や、バランスが崩れることによる無駄なタイヤへの負担などが現れます。
まず僕のタイヤ、タイヤの外側が斜めに削れて変形してる具合が服部尚貴選手のタイヤより多いですね。
写真を見た時の、それぞれのタイヤの上側です。
これはフロントタイヤですから、僕のクルマより服部尚貴選手のクルマの方がよく曲がり、無駄なアンダーステアや、無駄なハンドルの切れ角が少ないことが解ります。
僕は曲がらないから、ハンドルを服部尚貴選手より、たくさん切り、その為、タイヤの外側に沢山の負担が集中して、この様なタイヤの減り方になっているんですね！
「まあ勿論、服部尚貴選手と僕の運転技術に差があり、同じクルマに乗っても、ヘタと上手い人ではタイヤの減り方は変わりる事も考えられますが、
ここはタイヤの話ですし、両者とも長い時間この世界で求められ続けておりますので、共に上手い運転でレベルが同じとさせてくださいな。😅笑」
この様な”タイヤの顔”を見た時に、スーパーGTやその類のレースは、もちろんフロントタイヤとリアタイヤのグリップバランスにも依存しますが、フロントタイヤと路面との接地が悪い事が考えられる為、キャンバーをつけるなどして、タイヤの路面との接地を正常化します。
ですが、86レースの場合は、キャンバーがこれ以上つける事をレギュレーションで禁止している為、他の何かでそれを補う必要があります。
今年からだいぶ減りましたが、見た目で変にたくさんキャンバー付いているクルマは違反です。
”タイヤの顔”から、僕のクルマに足らないモノ。
僕はそれが知りたいの！！
僕のクルマに足らない何かを見つける為、服部尚貴選手から許可を頂き、
こうして写真で”タイヤの顔”を比較して研究しています。
今はブログを書きながらも、この写真を見比べ、先週末の86レース in オートポリスで走った、
練習走行、予選、決勝、それぞれのクルマのバランスや、そのフィーリングを細かく細かく思い出しながら、
クルマを少しでも速くする手法を考えています。
そんな、ついでなブログではありますが、
モータースポーツが大好きな皆さんの知識が増え、
より深くモータースポーツを楽しみ、ご理解頂けたらと思い、こちらに記させて頂きました。
今日書いたのは、”タイヤの顔”のほんの触りの部分ですからね。
トヨタが誇る、各チームのスーパーエンジニア達、
田中エンジニア
山田エンジニア
林エンジニア
東條エンジニア
小枝エンジニア
村田エンジニアは、
こんなもんとちゃいまっせ！！
この”タイヤの顔”から、我々では想像がつかない、もっともっと細かな情報を収集し、”勝てるクルマ”を仕上げます。
まあ、凄いよ。
まあ、頼もしいよ！！
皆さん、スーパーGTのピット裏に無造作に置いてあるタイヤ。
それを見て、そのチームの調子がわかる様になれば…
あなたの事を、僕は「浜島さん」と呼ばせて頂きますので。✋️
ほな、また次回もいっしょに学びましょう！
次回のテーマは…
何が良い？？
Juichi WAKISAKA x youtube Channel 11
