ネッツ東京レーシングのメカニックさん達により、公道で何キロか走行はしておりますが、
今回の富士テストがサーキット走行が初めて、いわばシェイクダウンのGR 86/BRZ Race 用 ネッツ東京レーシング #11 後期86 脇阪寿一号
ベース車両の後期86は、前期86に比べて、エンジンの仕様変更や、空力の見直し、ファイナルギアのに見直し…などなど
違いはたくさんあります。
こちらは谷口信輝選手がGAZOOのページで比較してますから、そちらをご参考に！
谷口信輝選手のインプレッションの太字だけでも上げてみると
「思わず買いたくなる」
「待望のスポーツカー」
「コーナーリングの挙動がちがう」
「VSCで走りが変わる」
ええとこだらけです。
確かに、僕が監修させて頂いた86のプロモーションイベント「走れ、86。特別試乗会」でも、性能の向上は驚くほど感じました。
そんな違いがある後期86をベースとしたネッツ東京レーシングの#11 86
今度はGR 86/BRZ Raceの世界での実力やいかに？！
と、楽しみに乗りこんだ脇阪寿一。
まず感じたのが、剛性感。
タイヤやクルマの挙動が前のクルマよりダイレクトに伝わる印象。
またボディーがよじれた後の反力みたいなのも強く、それを利用してクルマを前に進められるイメージ。
ただ、この手のフィーリングは、走行距離が進むにつれて薄れていく傾向があり、今回の後期はどうでしょう？経過を見たいと思います。
あと、ブレーキングスタビリティの向上を感じます。
ブレーキングの姿勢も良いですし、よく止まる印象です。ABSの制御も変わってますよぬ？！
クルマにある一定の減速Gをかけるとなのかな？！ABSが働くとなのかな？！4灯が点滅しますので、レース中は4灯の点滅合戦になりますね！
気にしていたのがファイナルギアの変更。
富士スピードウェイは
1コーナー2速
Aコーナー4速
100R 4速
ヘアピン 3速
Bコーナー 2速
13コーナー 3速
プリウスコーナー 2速
最終コーナー 2速
こちらが前期86での使用ギアなんですが、ファイナルギアがショートになった分、1コーナーや最終コーナーで乗りにくくなるかな？！特に最終コーナーは3速を使うかな？！と思っておりましたが、
ギアショートなり、アクセリングのレスポンスが良く向きをかえやすいし、シフトアップポイントが、今までの外側縁石に乗るらへんから、少し手前に来たせいで、より3速にシフトアップしやすくなった印象です。
これ、クルマの剛性アップもあるかな？！
クルマを煮詰めていくと、最終コーナーで3速を使うようになるのかな？！
ネガテイブポイントですが、1コーナーを上手く立ち上がりAコーナーまでに上手く走れば4速でリミッターが当たります。
このクルマはリミッターに当てると、しばらく回転が上がらなくなる”お仕置きリミッター”なるものがあり、5速に一瞬、ほんの一瞬、シフトアップする必要があります。
これから暖かくなれば、皆んなエンジンが回らなくなるからリミッターに当たらなくなり、大丈夫なのか？！
でも、今日走っていた#1チャンピオン 佐々木選手よりも僕、かなりストレートが遅かったから、彼ならAコーナーまででシフトアップしてるのかな？！
86レースに使う車両は、ストレートのほんの少しの違いが命取り
変な話なんですが…
レースに使う車両は皆さん、街中やサーキットをたくさん走り走行距離を伸ばしてレースに挑みます。
1万キロとか走ったクルマの方が色々な抵抗が減り速いんだって！
だから僕の新車もこれからネッツ東京レーシングのスタッフさんがマイレージを稼いでくださるの。
クルマは走行距離は少ない方が良いという通例から考えたら、変な話だよね
#25に乗る長山選手によると、
去年の僕が乗っていた#25を彼が引き継いだんですが、
彼が練習走行する中で、8000キロを超えた辺りで急にエンジンが回り出し、レスポンスもかなり向上したって言うの！
ほんまかい！
去年の僕は長山選手のナラシかい！！
って言いたくなるような…笑
なっ、長山！！
まあ、僕の#11 新車もせっかくネッツトヨタ東京さんが僕のためにご用意くださいましたから、
エンジンが速くなるまでしばらく距離を稼ぎます。
話はそれましたがこの新型、100Rでの安定が少し増した気がします。
直接比較ではないので定かではありませんが、クルマがロールした姿勢での空力の向上があるのかもしれません。
総じて
今回の新車のベースセットは、去年のTGRF TOYOTA GAZOO Racing FESTIVALのレースの時のそのままです。
ストレートスピードに対するフリクションがあるにせよ、富士スピードウェイで僕が出した事の無いタイム、2分6秒6を中古タイヤでマークしています。
これはネッツ東京レーシングの皆んなの努力によるものもありますが、
新型86、後期86の進化だと思われます。
開発責任者、多田さんをはじめ、開発スタッフの皆様の努力が、こうしたタイムアップに繋がってると思います。
クルマを信じてじっくり自分の仕事の道具、仕事場を整えていきたいとおもいます。
さて…
本日 #1 2016 GR 86/BRZ Race チャンピオン 佐々木選手が僕の事を抜いていき、1周だけ前を走ってくれました。
後ろから近づいて来るのをバックミラーでずっと、
前を走ってくれてるのをずっと
走りを徹底的に盗みました。
私、泥棒です。
わずか2周でしたが、色々な事が見えました。
有難い。
見られるの嫌なら緩めても良いのに…
感謝です。
さて我々ネッツ東京レーシングは来週茂木でもう一度テスト走行を行い、
4/1 4/2にツインリンクもてぎで行われる開幕戦に挑みます。
去年初めて参戦し、ただただ86レースの難しさだけを痛感した私でした。
今シーズンがどんなシーズンになるかわかりませんが、ネッツ東京レーシングの皆んなと精一杯戦える事に喜びを感じています。
もちろん優勝を目指します。
また我々は、この我々の戦いから得た全てのものを、ネッツトヨタ東京の店舗でお客様に伝えます。
GR 86/BRZ Raceを通じて、ネッツトヨタ東京は、人が集まる”街一番乗のクルマ屋さん”を目指します✌️✌️
皆さん、ネッツトヨタ東京に
集合〜
Juichi WAKISAKA x youtube Channel 11
