今回、久々にTRDの方々と仕事です。
昔は立川祐路選手と二人で開発テストをこのTRDの面々としょっちゅうやりましたな。
色んなサーキットに行きました。
ああでもない、こうでもない。思ったことを言い合える素晴らしいモノ作りの現場でした。
だから優勝も、タイトルも、TRD開発スタッフ、各チーム、皆んなの力を合わせて獲得したイメージ。
今回のメカニックさん達、半分はそのままで、懐かしいと言いますか、接しやすいといいますか、やり易く感謝です。
だから、年寄りが多い。笑
また、色んな所で僕がお世話になった方々もTRDに集結してきていて…
坂東でスーパーGTを走っていた2014年、2015年によく坂東の”おっさんメカニック”さんたちに言われました。
「何を疲れた顔しとんねん!若造!しっかり頑張らんかいな!」
アスリートとして、スーパーGT500クラスのレーシングドライバーとして年寄りな僕も、周りから一目置いて頂いてる僕らベテランでも、我々の師匠の頃から働いてる彼らベテランメカさんから見れば、ヒヨッコで…
「ほな、関口雄飛選手は?」
って聞いたら、
「まだ子供で相手してない!」
やて。
関口雄飛選手を相手にしてないのは嘘で、僕に対する彼らなりのエール、嬉しかったな。
TRDにも、少しまた種類が違いますが、温かい雰囲気があります。
好きです。この現場。
さて、
エンジニアをしているタクちゃん。
僕の頃はメカニックだったよね。
偉そうに言うようですが、すいません。
彼は本当に成長してると感じる。
まず大切な熱いもの、情熱を感じる。
ドライバーのコメントを良く理解し、状況に合わせてクルマの走らせ方やテストの進め方を周りを見て考えます。
それでいて、ドライバーはもちろん、メカニックの皆さんや、スタッフの皆さんに対するケアを忘れない。
例えば作業が終わり、クルマがピットから出るとメカニックさんたちに
「作業、ご苦労様でした。この後クルマはストレートを2本通過し、ピットに戻る予定です。準備よろしくお願いします。」
または、
「作業、ご苦労様でした。これから42周のロングランに入ります。しばらくピットには戻りませんので、よろしくお願いします。」
皆んな、無線を聞いてるから、同じ空気感で仕事ができていれば、そんな事解ると思う。
でも、それぞれ人やから、そう言ってもらえたらより嬉しいし、気持ち良いし、より頑張れるよね。
彼はそれを理解して、そうしてるのだと感じる。
ロングランを終えた立川祐路選手が最後のストレートに差し掛かった時
「立川さん、お疲れ様です。ありがとうございました。この周でピットです。」
タクちゃんの無線には、我々が普段使う言葉に、思いやりの一言がプラスされています。
わかるよね。
タクちゃん、本当に素晴らしい仕事をしてると思う。
物凄く成長してる。
今後の彼の活躍と、彼が育てる若手がどう育つか、楽しみです。
TRD…
レースに直接出れば良いのにね!
ありがとう!
Juichi WAKISAKA x youtube Channel 11