僕が気になったのは予選の戦い方
そしてレースへの展望です。
村田ハイブリッドプロジェクトリーダーにお話を頂けました。
寿一:
予選中は何をされてましたか?
あまりタイムを出しに行かれてない印象ですが。
村田さん:
決勝のシュミレートをしていました。
色んな状況を考えて…
タイヤも色々試しました。
寿一:
ではやはりアタックはされなかったんですね。
村田さん:
はい。
寿一:
そうですか…
でも僕が思っていた事は…
たとえ、今年のポールポジションを狙うのは難しいとしても、去年の中嶋一貴選手のポールタイム、3分21秒を破ってクルマの進化を色々な所へ見せたいのではないかな?!色々な意味で。
それをもしなかったのは、よっぽどの決意と感じます。
村田さん:
我々が欲しいのは優勝なんです。
何としても優勝がほしい。
アタックすれば去年のタイムより速いのは今までのレースや開発でわかっています。
周りも理解してくれています。
それより優勝に向けて、今、何をすべきかを考えて組み立てています。
寿一:
毎年勢力分布、技術競争の勢力図が変わるWEC、ルマンですが、そのような戦い方が出来るのは、やはり去年のポールポジションも大きいですね?
村田さん:
そうですね。
まあ、もう少し正直に言うと…
今年のあのポルシェのタイムは、我々がどうあがいても届きません。
ですから決勝に集中出来ているというのもあります。
寿一:
朝のフリー走行は如何でした?
トップタイムが#9アウディで3分19秒に対して
トヨタが#1トヨタが3分23秒ですが。
村田さん:
中々良い感触です。
タイヤもそこそこ古いタイヤであそこまでタイムが出ましたから。
決勝は安定して走れると思います。
寿一:
クルマのフィーリングは如何ですか?
セッティングと言う意味で。
村田さん:
ルマンは昼間もあり、夜もありますから、路面温度に依存する部分もありますが、良いと思います。ドライバー達も良いと言ってますし、路面にラバーがのればより安定すると思います。
寿一:
色々ありがとうございます。
大変感謝します。
またお時間見てお話をお聞かせください。
村田さん:
わかりました。
レース前の貴重な時間、親切丁寧に僕の質問に答えてくださいました。
そしてまた、ルマンの決勝を迎えるにあたり、これまでに自分たちが行ってきた開発に対しての自信を感じたのは僕の勘違いでは無いと思います。
あと3時間と少しで
2015ルマン24時間耐久レースがスタートします。